2017年3月29日水曜日

骨折5週目 (29~32日目)


3月26日(日) 骨折1ヶ月

骨折してから、ちょうど1ヶ月だ。 おめでとう!? \(*^▽^*)/
先週まであまり気にならなかったけれど、ギプスの下の肘近くの皮膚がかなりカサカサしている。

届くところだけクレンジングオイル、仕上げにお湯に浸して固く絞った化粧用コットンで拭いたら、少しさっぱりした。
見える範囲だけ、使わなくなった古い菜箸とコットンで同じようにする。
奥のほうまで拭きたい衝動に駆られるけれど、傷でも作ったら大変なのでやめておこう。


3月27日(月) はじめてのおつかい

午前中、まだドライブウェイが半分は凍っていてぐちゃぐちゃになる心配がなさそうだったので、1人で運転して郵便局まで行って来た。
「はじめてのおつかい」の気分・・・左手でドアを開けたりシートの位置を調整したりができないが、あとはまあ大丈夫そう。
でも、ハイウェイに出る勇気はまだない。

午後は、ピアノを弾いた以外はほとんどキッチンにこもっていた。
なかなか消費できないココナッツオイルを使って、クッキーを焼いてみる。
サクサクで、とてもおいしくできた。

  ⇒ ココナッツオイルのクッキー*大人気! by LaRay

夕食の支度は、ごく普通のメニューでもとにかくやたらと時間がかかる。

前にアマゾンでオーダーしたギプスカバー cast cover が届いたので、さっそっくシャワーの時に使った。
素材はとてもしっかりしていて、思ったより長めだ。肘の上までギプスしている人でも大丈夫そう。

結構入り口がきつくて、腕を入れる時には少し苦労する。


だからこそお湯が入る心配がないわけだけれど、もっと大柄の人だと無理なのでは?
今までレジ袋&ランチベルトで何とかこなしていたが、シャワーがとても楽になった。


3月28日(火) ウォーキング

天気が良くて暖かいので外に出ずにはいられなくなり、ウォーキングに出かけた。
トレイルの雪はすっかり解けている所も多いが、ツルツル凍っている所もまだまだ残っている。

もう決して転びたくないので、ゆっくりソロリソロリと歩いた。
深い雪が積もっている真冬でも、ここまで時間がかかったことはない気がする。

雪解け水がたくさん溜まっている所では、大きく旋回。
普通ならぴょ~んと飛び越えてしまうが、小川のように流れている雪解け水を越すのに勇気がいる。
もしここで転んでギプスがびしょびしょの泥だらけになったらと考えると足がすくんでしまい、どこを渡れば一番安全か考えながら、しばらくウロウロしてしまった。


今の季節にだけ聞ける、雪解け水がとうとうと流れる音に癒される。
2月26日に転んでしまった場所を見たら、泥んこのぬかるみになっていた。
トラウマになって、ここはしばらく通る気がしないかも・・・

家の前の湖も少しずつ解けてきて、春はもうすぐだ!


ネコのキキがほったらかしていたおもちゃ、握力増強のリハビリにちょうど良さそう。
とぼけた魚の顔が笑えるが、握っていると気持ちいい。


今まで見向きもしなかったくせに、今日はキキが寄ってきて奪っていった・・・



3月29日(木) 指の皮がむける

ギプスをつけているとよくあることらしいが、指の皮がポロポロむけて気になる。

汚い写真ですみません

クレンジングオイルでふいてみたり、ツイザーではがしてみたり・・・気にし始めると、止まらなくなる。
ギプスに隠れた部分は、一体どうなっているのだろう。


ピアノは、2日位触らなかったかな?
弾き始めは、何となく指の感覚がふにゃっとしていたが、弾くうちにしっかりしてくる。
さぼらないで毎日弾いた方がいいかも。



2017年3月25日土曜日

骨折4週目 (26~28日目)


3月23日(木) 「メサイア」断念

時間があると、つい骨折関係のサイトに目が行ってしまう。
英語だが、プロのヴァイオリニストが骨折した時の記事をみつけた。

  Violinist Recovery from Broken Wrist - Finger Strengthening

やはりリハビリには相当の時間がかかるようだ。
一時帰国までに、何とか十分な筋力がついていると良いのだけど。

オーケストラのライブラリアンに「メサイア」に出られない件についてメールしたら、とても温かい返信。
彼女も骨折後のリハビリ経験者なので、スタッフはみんな人柄がよく優秀な人たちだから、安心してセラピーを受けるよう教えてくれる。
ミュージシャンだということを初めにきちんと伝えて、それなりのリハビリ方法を適用するようお願いしたほうがいいとアドバイスしてくれた。

ふと、ヴァイオリンがダメならコーラスで参加しようかなんて考えた。
「メサイア」は、日本で某教会の合唱団に入って半年間練習し、ほとんど全曲歌ったことがある。
でも皆さんが長いこと練習している中に、1人で後からポッと入るのは、甘く見ているようで感じ悪いかな。
日本の評判を落とすことにでもなったら大ごとだ。
運転できないから、毎回夫に頼んで連れて行ってもらうのも気が引けるし・・・
未練タラタラな自分に呆れるが、やはりあきらめよう。本当に残念だ。

PCのキーボードは、両手全部を使ってそれなりに打てるようになった。
もちろん、普通より時間はかかるけれど。
マカロニをゆでた時の両手鍋の移動も、左手も使って問題なくできた。
少しずつ少しずつ、よくなってきているのかな。


3月24日(金) 左手の爪復活!

今日もピアノを弾いた。
もしかしたらまだあまり動かさないほうがいいのかもしれないけど、待っていられない。
それほど痛みも感じず、長い時間弾けるようになってきた。

怪我をした2日後に切って以来、なぜかほとんど伸びが止まってしまっていた左手の爪がやっと長く伸びたので、約1ヶ月ぶりに切った。
その間に右手は何度切ったことか・・・手を使わないと、爪が伸びないのだろうか。
それとも怪我の修復に栄養(?)が全部取られて、爪までまわってこなかったのだろうか。
とにかく、元通りになってきてよかった!

夫、友人夫婦、プラス1名と共に、近所のバーへ。
バーと言っても、日本の居酒屋みたいな雰囲気だ。

ウィークエンドスペシャルの夕食が、なかなかの美味♪
ミネソタの釣りキチに多分一番人気の、ウォールアイという白身の魚のフライだ。
男性陣はバカでかいステーキをオーダーして、食べるのに苦労していた。

あちらのテーブル、こちらのテーブル、顔なじみさんがたくさん来ていて、挨拶に忙しい。
カクテルもおいしかった!あれ~アルコール禁止なのに、また飲んでしまったよ。




3月25日(土) 久しぶりのヴァイオリン

怪我した翌週位にヴァイオリンを出してみたら、全くお話にならなかったが(指に力が入らない)、今日久しぶりに再チャレンジしてみたところ、スズキメソードの教本第1巻の初めのほうの曲は無理なく弾けて、とても嬉しかった。

ギプスが邪魔で、小指を使うことは物理的に無理・・・
それに、E線、A線にしか指が届かない。
それでも、上2本の弦で1~3の指だけで弾ける曲なら、指も痛くないしちゃんと力も入ることがわかった。

「キラキラ星」や「ちょうちょう」「こぎつね」「むすんでひらいて」を弾けることで、こんなに幸せな気持ちになれるなんて!
息子が4歳半でレッスンを始めてから数年遅れて私も37歳で始めた時にも、ここまでは感動しなかった。
初心に帰れってことね。

ギターみたいに構えてピチカートで弾けば、小指も何とか使え、他の指はG線まで届く。
これでもすごい進歩!

一方、ピアノは本当に大進歩。
「別れの曲」は、緊張感がみなぎる両手共に連続6度の和音の部分も、ゆっくりだったら何とか弾けるようになった。
普通は無意識に手首を回転させることで上半身をまっすぐに保てるが、それができないので、体全体が右に大きく傾くことになって疲れるけれど・・・

ドビュッシーの「月の光」「アラベスク1番」なども、それなりに通して弾けた。
骨折1週目から指1本でどうにか弾いていたショパンの「ノクターン遺作」やバッハの数曲は、指使いがオリジナルに近くなってくる。

ノブ式のドア、固いビンの蓋はお手上げだけど、ネコのキキを無理なく抱き上げたりコーヒーの入ったカップを左手だけで運ぶことなどは、いつの間にかできるようになっていた。

2017年3月22日水曜日

骨折4週目 (22~25日目)


3月19日(日) 食器洗い

掃除、洗濯、食事の支度・・・何でも倍ぐらい時間がかかるけれど、家事を一応自力でできることに幸せを感じる。
洗濯は、日本でやっていたように外に干すわけではなく、洗濯機と並んでいる乾燥機に移すだけだから楽勝だが。
服などをたたむのも、初めは全部右手だけでやっていたが、左手も使えるようになってだいぶ楽。

この地域の水は、鉄などミネラル分の多い極端な硬水なので、軟水に変える装置を使っている。
それでも食器に水の跡が残りやすいので、手洗い後にすぐに拭いてしまったほうが仕上がりがきれいという理由もあり、2年半前に故障した食洗器はそのままになっている。

夫が家にいる時は彼が皿洗いをしてくれ、私は拭く係。
拭く時は大きめの布巾をカウンターに広げ、食器を乗せて周りから包み込むようにすると何とかできる。


3月20日(月) ギプスでピアノ演奏の動画

ギプスでピアノを弾く様子を、動画に撮ってみた。(これは非公開・・・)
録画していると思うとやはりいつもより緊張し、なかなかうまくできなかった。

将来、笑って観ることができるといいな。
本当に、指の動きは劇的に回復してきていると思うのだけれど。


3月21日(火) ギプス交換

2週間ぶりに診察を受ける。
まずはアシスタントがギプスを外してくれた。ギプスカッターも2度目なので、恐怖には感じなかった。
途中で Are you OK? と聞いてくれたけれど、大丈夫ですよ~

外してから、このギプスをキープしたいですか?と聞かれる。
何のために?と尋ねたら、記念に取っておきたがる人がいるそうだ。
いや~、これはいらないだろう・・・お断りしたら、脇のゴミ箱にあっさりポイと捨てられた。
守ってくれてありがとうと心の中でお礼を言いつつ、ギプスにお別れを告げる。

今日まで2週間お世話になったギプス(白鳥の頭みたい?)

ギプスは別に臭くなったり汚れたりはしなかったけれど、はずすと手の甲の指の付け根辺りには、乾いた感じのらしきものがやはり数ヶ所こびりついていた。
腕はさほど汚れていないように見えたが、何だか毛深くなったようだったのは、気のせい?見なかったことにしよう。

ギプスを外した部分だけ生気がなくて、特に手はホルマリン漬けの標本か何かみたい。
何となく、ぬめ~っとした印象だ。
こんな状態の自分の手を見るのは生まれて初めてなので、かなりショック!

親指はやや内側に向いた状態できつめに固定されていたため、生命線の筋がやたらと深く見えた。
ふっくらした右手に比べると中身が減り、肌に直接触れていた繊維の跡がくっきりついて皺だらけのように見える。

腕はひと回り細くなってしまい、まるでETみたい!筋肉って使わないとすぐ痩せるのね。

う~ん、本当に力が入らない。

レントゲン
を撮ってもらった後に、手と腕を洗うことを許される。
手首骨折経験のある友人に、ボディスクラブを持って行くといいとアドバイスされていたので、タオルハンドローションと共に持参。

洗う時にも、手の重さを支えきれないような情けない状態だ。
左腕全体を持ち上げようとすると、ブルブル震えてしまう。
垢がこびりついているように見えた手の甲を中心に洗ったが、皮膚も弱っていそうなのであまりごしごしこするのも怖く、残りはそのまま再び封印することに。。。

親指と小指を思い切り広げてみる。ピアノのオクターブ位は広がりそうな感じだが、手首に力が入らないので、ギプスなしのこの状態での演奏はとても無理そう。
何とか弾けていたのは、ギプスにしっかり支えられていたおかげだったのだと気付く。

ヴァイオリンなんて、楽器を持つこと自体が全く不可能そうだ。
ピアノよりさらに遠い遠いところにある感じ。

しばらく待つとドクターがやって来て、今日のレントゲン撮影の結果を報告してくれる。
すこぶる順調に治ってきていて手術は必要ない、しっかり完治するだろうとのこと。
ああよかった!

ただし、あと3週間はギプスで固定しなくてはいけないそう。
長期間ギプスをつけていると手首の関節拘縮して動かなくなってしまうので、その後しばらくセラピーを受けてほぐすことが必要だって。

この前友人に聞いたsoft cast のことをたずねたら、それだとしっかり固定されないので今の段階ではおすすめできないときっぱり言われてしまった。
3週間経った後に、取り外しのできるものをつけるそうだ。
ええっ、まだそんなに長い道のりなの?時間を早送りするボタンが欲しくなる。
4月末の「メサイア」のコンサートの夢が、はかなく消えてしまった・・・

この前と同じ感じのいいお兄さんが、またギプスを巻いてくれる。
何色のギプスが一番人気があるの?と聞いたら、ダークブルーだそうだ。
汚れが目立たないからだって。なるほどね。

でも、今回もにしてもらった。
こういうのを見ると、ピンクも良かったかもと思うけど(笑)


もし足が折れたら、こうしようかな。


彼は午前中にも、私と同じように手首を骨折した人にギプスを巻いたそう。
その人もピアノを弾くのだって。ピアノはとても良いリハビリになるし、絶対によくなろうというモチベーションにもなるとのこと。

そういうのを聞くと希望がわく。私はヴァイオリンも弾くのだけれど、この怪我のせいでコンサートに出られなくなっちゃたと、お兄さんに向かってつい嘆いてしまった。

前回は親指の周りがきつめで靴擦れのように痛かった(実際には擦れたりはしていなかったけど)とひとこと言ったせいか、この前に比べると親指はかなりゆったりと巻いてくれたようだ。

今回も夫が送り迎えしてくれたが、帰りはハイウェイから普通の道に入った所から久しぶりに運転してみた!
左手がほとんど使えないと、他の部分まで調子が狂ってちょっと怖い。
舗装されていない我が家の長いドライブウェイは、雪解けでぐちゃぐちゃドロドロ。
スピンしそうで、スリル満点だった。

実は早めにギプスが取れることを期待していたが、外してもらった途端に、まだまだ無理と自覚。
でもあと3週間かそれ以上・・・というのはへこむなあ。
5月のゴールデンウイーク後に日本に一時帰国の予定なのだけど、大丈夫なのだろうか。。。

もっと思い切りシャワーを浴びられるよう、防水のギプスカバー cast coverアマゾンでオーダーした。
レジ袋なんかで間に合わせようとせず、骨折直後にさっさとオーダーするべきだった。



3月22日(水) 怪我のおかげで

私の怪我のおかげで、「自分もこんな風になったら大変!」と、夫は今までより気をつけて歩くようになったそうだ。
骨折のニュースを聞いた私の周りの人たちもきっとそうだろうから、その点で間接的に人助けしたことになっているのかも?

今までは若い時と同じく、しゃかしゃかと速めのテンポで行動していたけれど、私自身もこの怪我で年を自覚した。
(「ババアになったわね」と、はっきり言われたこともある。冗談でもこれはきついよ~)
以前より周りの様子に気を配るようになったので、もっとひどい大怪我をするかもしれなかった運命を変えたのかも・・・と前向きに考えることにしよう。

今後、もし周りの誰かが手首を骨折してしまったら、先輩として(笑)親身になって色々アドバイスできることだろう。
物事、何でも良い方に考えなくては!
私は元々、かなり楽天的というかおめでたい人間なのだ。

新しいギプスは今までより親指の可動範囲が広がったので、ピアノを弾いてみたら、全く使えなかった親指が使えるようになって嬉しい。
もちろんオクターブは不可能だけれど、オリジナルの指使いにもっと近く弾けるようになってきた。
でもまだ頑張りすぎないほうがよいのだろうな、きっと。

リハビリのことをネットで調べたら、結構大変そうだ。甘く考えていた・・・
ヴァイオリンをまともに弾けるようになるまでには、何ヶ月もかかりそう。

ファーストヴァイオリン仲間にも、経過報告をしておいた。
4月末の「メサイア」コンサートはずっと楽しみにしていたのに、みんなと一緒に弾けないのは本当に残念。



2017年3月17日金曜日

骨折3週目 (19~21日目)


3月16日(木) ピクニック

義妹夫婦が春休み中の孫二人を預かっているので、一緒にピクニックをすることになる。
私にとっては、怪我をしてから初めてのウォーキングだった。
骨折直後はあまり振動を与えないほうがよいので、長時間走ったり歩いたりするのは控えるべきと聞いていたので。

この前近所の友人がくれた滑り止めをブーツにつけたため、びくびくせずに歩けた。
普通の手袋は無理なので、夫にもブカブカだという大きな手袋を借りて左手にはめた。
やはり、大自然の中を歩くのは気持ちがいいこと!


ピアノは結構まともに弾ける曲が増えたけれど、怪我をしてから初めてちょっと試してみたヴァイオリンは、全くお手上げ状態だった。
固いギプスで楽器を傷つけそうなことも心配。
肩当てをつけることさえできない。調弦も無理。手首が曲がらず、指が全く届かない。
こんなで、オーケストラに復帰することができるのだろうか。

次のコンサートのために、今夜は弦楽器だけのリハーサルの日。
今頃みんな頑張っているのだろうなと想像すると、心にぽっかりと穴が開いてしまった感じだ。


3月17日(金) セントパトリックスデー

今日はセントパトリックスデー(アイルランドのお祭り)。
毎年、友人たちを招いて我が家でパーティーを開いてきたが、今年はキャンセル。
すると友人夫婦が逆に招待してくれたので、手土産用にチューイーなタイプのチョコレートチップクッキーを焼いた。 ⇒ レシピはこちら

日本だったらデパ地下で何か買えばすむことだけれど、アメリカの田舎ではこのように自分で作る機会が多い。

セントパトリックスデー定番の、コーンビーフとキャベツなどの野菜を煮込んだ料理をごちそうになった。

友人宅でお宝鑑定中

ギネスビール、アイリッシュウイスキーもいただいてしまう。前にも書いたが、本当はアルコールは骨折によくないらしい。

「そのギプス、立派な武器になるね」と友人に言われ、大笑い。
もうしばらくしたら、soft cast という取り外し可能なギプスになるのでは?とも言われた。そうなったら、シャワーなどがずい分楽になるな~


3月18日(土) 爪が・・・指が・・・

どういうわけか、左手の爪が全然伸びない。骨折2日後の2月末に切ったきりだ。
逆に、右手はいつもより伸びる速度が速い気がする。右手ばかりを切る羽目になっている。
最初は無理~という感じで痛みをこらえながらだったけれど、もう楽々と普通に切れるようになった。

左手の親指がやけにカサカサしていることに気づき、綿棒を使ってクレンジングオイルできれいにした。気持ちいい!
もしかしてだったのかな?ギプスの内側がどんな風になっているのか、何だか心配になってきた。


2017年3月15日水曜日

骨折3週目 (15~18日目)


3月12日(日) 偽ギプス?

まだ3月だが、アメリカのほとんどの州でサマータイム Daylight Saving Time が始まる。
夕べのうちに、家中の時計を1時間進めておいた。
高い所の時計をはずしたり掛けたりすることに、ちょっと恐怖を感じる。
また転倒でもしたら、泣いても泣ききれない・・・

日本に住む息子夫婦とスカイプ。ギプス姿の腕を見せたら、とても気の毒がってくれる。
1時間半位おしゃべりした。夏休みには、今年もミネソタに来てくれるそうで楽しみ。

友人の1人がレストランでランチをごちそうしてくれる。私の誕生日のお祝いだ。
出かける前に、そのお礼用にチーズケーキクッキーを焼いて持って行った。
今日もウォッカソーダを飲んでしまったので、午後はだるくなって昼寝。

数年前の記事だが、韓国では偽のギプスをネットで販売しているそうだ。
旦那さんの実家などに行かなくてはいけない時、家事に巻き込まれるのを避けるためなのだって。
さすが韓国!?すごいアイディアだ。


3月13日(月) グレン・グールド風

ピアノは、ほとんど毎日少しずつ弾いている。
手首を高い位置にキープしておけばなぜか楽なのだが、もっと下げた状態で弾こうとするとすぐ疲れて痛くなってしまう。
親指はかなり内側を向いたままギプスで固定されているので、全く使えない。

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の最初の変奏曲を、グレン・グールド風にノンレガートで。
ペダルを踏まず、左手1~2本の指でも格好がつくように頑張る。
ドビュッシーの「夢」も、テンポがゆっくりなので何とかなる。

ピアノを弾いていると、ネコのキキがよく鍵盤にジャンプして一緒に弾き始める。
(鍵盤の上を歩き回って、自分の出す音を楽しんでいるようだ。)
可愛いけど邪魔・・・そう言えば「ねこふんじゃった」も、左手は指1本だけでちゃんと弾けるな♪

怪我したばかりの頃はとても無理だった重たいオーブンや冷蔵庫のドア、箪笥の引き出しなども、いつの間にか左手で開けられるようになっている。
サラダスピナーを左手で押さえて右手で回すといった動作もどんどんできるようになってきた。

もう、できないことは怪我のせいではなく、ギブスで指の可動範囲が狭まれているからに思えてきた。
後ろで髪をゴムで結ぶのは、まだ一重にしかできない。
それを大きなピンで留めれば邪魔にならない。大した進歩かも。




3月14日(火) ジーグ

ラヴェルの「ピアノコンチェルトト長調」第2楽章の最初のページなど、左手の指1~2本でも、右手でカバーするなど工夫しながら結構弾けるようになってきて嬉しい。

バッハの「パルティータ第1番」の最後の曲「ジーグ」は、テンポを落とせば左手の指1本でもちゃんと弾けた気分になれる曲だ。(「ねこふんじゃった」のハイレベル版のようなもの?)

娘が小学生の時に習い、それを聞いているうちに私も暗譜してしまった曲だ。
・・・というか、暗譜しないと弾けない感じの曲?
(下の動画の女の子、とてもしっかり弾いている♪)


ピアノのおかげで指の動きがなめらかになっているのか、PCのキーボードのタイピングもずい分速くなってきた。

少しずつ解けてきている家の前の湖が、とても賑やかだこと!
アフリカの太鼓のような、とてつもなく巨大な生物の心臓の鼓動のような、本当に神秘的で不思議な音だ。

今日はダブルチョコレートブラウニーを焼いた。 ⇒ レシピはこちら


3月15日(水) また歯医者へ

2週間前の続きで歯医者へ。
前回つけた仮のものをはずし、新しいクラウンをかぶせてもらった。
ドクターも学生時代にスポーツで右手の指を骨折したことがあるそうで、寝る時にどういう姿勢が一番楽なのか悩みすぎていつもよく眠れなかった話を、おもしろおかしくしてくれた。

あれ?私はどういう姿勢で寝ていたっけ?
お腹にギプス部分を乗せて、あお向けかな?
骨折してから、不思議と毎晩熟睡している。

私がエッセイを寄稿した、ラジオ英会話テキストの見本誌が日本から届く。
自分の記事を見るのは、くすぐったい気分だ。
6月号の締め切りが迫っているので、また原稿書きに励む。

オーケストラのファーストヴァイオリン仲間の1人から、お見舞いカードも届いた。
いつも彼女と並んで楽譜をシェアして弾いているので、とても寂しがってくれていた。
リハーサルに出かけて、合間に団員のみんなと世間話するのも楽しみなので、ヴァイオリンが弾けないもどかしさに加え、自分の居場所を失ってしまったことが辛い。

リハビリ頑張って、早く戻ろう!