4月16日(日) イースターの奇跡!
ギプスを外してから左手首はつるんとしていたが、手の甲側の折りジワ(?)がうっすらと少し戻ってきた。
ちゃんとリハビリ頑張っている証拠だ。体のどこかに皺ができて嬉しいなんて初めてだ。
写真に撮っておいた「メサイア」の楽譜、PCのスクリーン上で確認したら、ファーストヴァイオリンの最高音はEが2ヶ所だけ。
あとはDが頻繁に出てくるが、これは既に楽に届く音だ。
これなら弾ける!!がぜんやる気が出てしまい、楽譜をプリントアウトして練習してみた。
A4版に2ページ分なのでとても細かいが、一応読める。
しばらく練習したが、耐えられないほど左手が疲れることもなさそうだし、譜読みも大丈夫そう♪
一度は欠席の連絡をしてしまったライブラリアンに、コンサートに出てもいいかどうかメールを送ってみたところ、ぜひどうぞとの返信!
若い頃だったら、また機会もあるだろう・・・で諦めただろうけれど、この年になるともう後がないのでやっぱりぜひ弾きたい!
左手は肩まで3センチ。少しずつ距離が縮まってくる。ヴァイオリンを弾いたことで、手首がさらに柔らかくなってきた気がする。
ヴァイオリン演奏は、最高のリハビリなのかもしれない。
PCのタイピングも痛みを感じず(ギプス外し立ての頃は少し感じていた)、すっかり元通りだ。
今日は、キリストの奇跡的な復活を記念するイースター。
私にも、小さな奇跡が起こった。
4月17日(月) 左手が肩に届く
良い天気なので、ウォーキングに出かける。
ネコヤナギがあちこちで穂をつけ、カエルの合唱が賑やか。
渓谷の近くで、ついに今年初めての雪割草をみつけた!毎年感動の瞬間だ。
「メサイア」コンサートに出ることに決めたので、ヴァイオリンの練習もかなり頑張った。
小指にはまだ少しだけ違和感を覚える。頭の中で考えているのとぴったり同じ位置に届かない。
ほんの数ミリで音程が全然違ってしまうのが、ヴァイオリンの大変な所だ。
ギプスを外した日は頬までしか届かなかった左手指先が、とうとう肩に届いた!
肩と言っても首の近くで、やっとぎりぎりという感じだが。
それにしても、昨日の距離3センチから一気に届いてしまってびっくり!
4月18日(火) 初リハーサル
今日は、鬼のように「メサイア」の練習に励む。
左手が疲れたり痛くなったりせず、使えば使うほど強くしなやかになってくるのが感じらる。
「タイスの瞑想曲」も、ギプスを外したばかりの時は全くサマにならなかったが、また弾けるようになった。
2音目でもうダメだった「G線上のアリア」は、小指だとまだG#とAの間の狭間をさまよっていて完全にAには到達しないが、薬指だと届くことがわかった。
ギプス固定中小指だけはバイオリン演奏には全く使えなかったので、まだ100%は伸びきっていないような・・・?
でも、長年の勘で小指を置いていた位置にほんのビミョーなさじ加減を加えるとちょうどよい音程になる感じだったのが、本来の置き方でやっと正しい音程が取れるようになった。
リハーサルの日にギリギリ間に合ってよかった!
ピアノも少しだけ弾く。モーツァルトの「ピアノソナタ第11番(第3楽章が有名な「トルコ行進曲」)」の第1楽章を全部弾いた。
ムソルグスキー「展覧会の絵」より、最初の「プロムナード」、途中は全部すっ飛ばして最後の「キエフの大門」も。
鐘の音の部分を弾く時、ギプスが取れているのに何だかまだ体全体が右に傾いて笑えた。癖になってしまったかな?
夕食後、食料品の買い物しに寄ってからいよいよ「メサイア」のリハーサルへ♪
ファーストヴァイオリンの仲間には昨日メールで知らせておいたけれど、セカンドの人たちはびっくりしていた。
1週間前にギプスが取れたばかりと言ったら、信じられない!って・・・
今夜は弦楽器だけなので気が楽。各曲のテンポとボウイングの確認が主だった。
久しぶりにみんなと一緒に弾けて、本当に楽しかった!
終了後に椅子と譜面台を片付けるのも、みんなが気をつかっていいよいいよと言ってくれる。
暗い夜道を運転したのも久しぶりだ。
リハビリの、第1のゴール達成の幸せな日だった。
4月19日(水) 休養日
3日間ヴァイオリンを弾き過ぎて、さすがに疲れ気味。
今日は楽器演奏はお休みにする。
うまい具合に木曜の全体リハーサルも休みで、来週の火曜日に行われる次のリハーサルまでたっぷり時間がある。
それまでには、手首もどんどん回復することだろう。
CDやYouTubeで、耳からも曲を覚えるとしよう。