2017年4月25日火曜日

OTR (作業療法士) によるリハビリ

ギプスが外れてからも、2週間は取り外しのできるスプリントを装着するように言われていたが、正直のところあまり使わずに終わってしまった。

一度自由の身を味わってしまうと、監視でもされない限り、自分からまた拘束具をつける気にはなれないものだ。

でもその2週間も無事に過ぎ、固定期間は晴れて終了♪

今日は、初めてOTR (Occupational Therapist Registered) によるリハビリを受けられるので結構ワクワク!
OTRは、日本語だと作業療法士を意味する。

アマゾンでゲットした、"Broken Wrist Survivor" と書かれたTシャツを着て行ったら、めちゃウケだった!


廊下を通りかかった他のスタッフまで、わざわざ部屋に呼び込んで見せていた。
いや~、予想以上に、皆さんにたくさん笑ってもらえてよかったよ。
写真を撮ってもいいかと聞かれたので、どうぞどうぞと・・・
何をしに行っているのだ、私?

それで肝心の手首はどうだったかと言うと、自主リハビリの効果抜群だったようで、よく動きよく曲がるので驚かれた。
上下、左右、回転時の手首の可動域を調べる。
分度器みたいので測っていたが、満足そうに頷くだけで数値は教えてくれなかった。
聞いておけばよかったな。

可動域に関しては、日本語では「掌屈」「背屈」「橈屈」「尺屈」「回内」「回外」と言うらしい。
それぞれ、手のひら側、手の甲側、親指側、小指側に手首がどの程度曲がるか、手のひらを下に向ける動き、上に向ける動きはどうか・・・ということだ。

今の時点では文句ない数値なのだろうが、右手に比べるとまだまだ曲がりにくい。

グーがちゃんと握れるか、指の曲がり具合はどうかを調べた後、握力を計った。
握力を計ったのなんて、いつが最後だろう。学生時代かも・・・

まずは、正常である右手から。
70ポンドと言われても全然ピンとこなかったが、これも結構いい値らしい。
換算すると約32キロで、確かに女性の割に馬鹿力があるようだ。
左手はちょうど半分の35ポンド。思ったよりは力が戻ってきてよかった!

親指と人差し指で洗濯ばさみみたいのをはさむ力は、右が18ポンド、左が14ポンドとのこと。
これは、左右でそれほど変わらなくなってきている。

それから、セラピーパティ Therapy Putty というものを渡される。
子供用のカラフルな粘土 Play Dough にそっくりだ。

それをぎゅっと握りつぶしては、また形を整え、さらに握るということを繰り返すのが、握力増強に良いそう。
乾いて固くなってしまうので、使わない時は付属の蓋つき容器に入れて保管するように言われた。
タオルの上などに置いてしまうと、くっついて取れなくなり悲惨なことになるそうだ。

Tシャツの上に来ていたフリース(夜は雪の予報で寒い日だった)の色に合わせて黄色をくれたの?と聞いたら、違った・・・
これがまたウケて、思い切り笑われる。
そんなに楽しがってくれると、こちらも嬉しくなってしまうじゃないの。

フリースの色に合わせたわけではなく、私の握力に合わせてこれを選んでくれたらしい。
確かに弾力がちょうど良くて、握っていると気持ちいい。
もっと握力が戻ってきたら、また別の色のをくださるそうだ。


マッサージをしてもらった後に、自宅でするトレーニング法をひと通り教わって一緒にやってみた。
1回3セットを、1日5、6回とのこと。
イスラム教徒が1日に5回礼拝するのを見習って、手首の神様にお祈りしながらすることにしよう。
メッカの方角は向かないけれどね。

今週日曜のコンサートに出る話にも驚いていた。帰り際にも、頑張って~!と応援してくれる。


そして、夜は「メサイア」コンサートのためのリハーサル。今日は初めてオーケストラ全体のリハだ。
今回は、プロによる録音もあるとのこと。緊張するな・・・

ここでも、着て行ったTシャツが皆さんに大ウケ!
いつものメンバー、いつもの場所。
皆さんに追いつくように自宅練習は大変だったが、ここに戻れて本当にほっとする♪