2017年3月8日水曜日

骨折2週目 (8~11日目)


3月5日(日) スケートリンク

ずっと引きこもり生活だったが、少し庭を歩いてみた。
まだ雪が積もっている所があるので、何だかこわごわとだ。

近所の友人が、お孫さんたちを連れて登場。
家のすぐ前の湖は全面凍っていて、大きなスケートリンクのようになっている。
この上を子供たちが思い切り走っているのを見ると、転ばないで~と心配になってしまう。


ピアノは、左手の指1本だけと普通に使える右手で、ほんの少しずつ弾いている。
弾いている姿を自分で思い浮かべると、何だか笑ってしまうけれど。

ショパンの「別れの曲」の初めのほう、ベートーヴェンの「月光ソナタ」第1楽章(左手オクターブの下の音だけで)。
ショパンのノクターン「遺作」も加えた。これはたまたま怪我をする直前に練習していた曲なので。

左肘は高めにキープしたほうが、疲れが少ない。
音がポツポツ切れても、ペダルを駆使すれば何とかなる。
右手が暇な時は左手パートを弾くなどの工夫が必要だが、ピアノを弾く喜びを味わえる。

残念ながら3曲弾くのが限界。でも、指に力がついてきたと感じる。


3月6日(月) カレーライス

夫に手伝ってもらって、やっとお雛様をしまう。
ベッドシーツの交換、トイレ&シンクの掃除などは、時間はかかるけれど全部自力でできた。
普段より疲労感を感じるのは、できないことができるように工夫したり、ギプスが汚れたり濡れたりしないよう、常に気をつかっているせいかしら。
体全体で、骨の修復に集中しているからなのかもしれない。

歩く時、右の腰に違和感・・・少し痛みがある。
左手が使えないせいで、無意識のうちにどこか無理しているのかも。

カレーライスが食べたくなり、野菜と肉を切るのは夫にやってもらって作った。
夫も一応料理ができる人でよかったな~
ギプスがカレー色になったりしたら困るので、左手にハンドタオルを巻いて保護した。


3月7日(火) ギプス交換&還暦バースデー♪

昨日痛かった腰は、一晩寝たら治っていた。

3月2日に診てもらった無愛想ドクターに、別の外科医の診察を受けるように言われたので、また病院へ。
このドクターはもっとフレンドリーで、診察の前後に握手をしてくれる。

「骨折が関節に達しているかもしれない」と、この前の無愛想ドクターに言われていたので、手術が必要と言われたらどうしようとドキドキ。
でも前回のレントゲン写真をチェックしながら、多分手術の必要はないだろう、このまま様子を見ると言ってくれたのでほっとした。

腫れが引いてきてゆるくなっているだろうから、ギプスを取り換えるとのこと。
あれ~?この前装着してから、5日しか経ってないよ~
戦後の生まれだが「もったいない精神」旺盛なので、何だか罪悪感を覚える。

そのドクターではなく、別の若い男性がギプスカッターと共に登場。
ネットで、このカッターの音と振動がものすごいという情報はゲットしてあった。

肌に当たっても大丈夫な作りだと説明されても、やはり恐ろしい音だった・・・!
振動と共に、熱も伝わってくる。

下の動画の男の子のようにビビる。おばさんがビビっても、ちっとも可愛くはないが。
結構あっという間に、無事に終了。


外してから手と腕を洗わせてもらい、さっぱりした。
内出血は、手首の内側部分に直径1センチ位残っている程度。
この前より左手全体を内側に少しだけ折るような角度をつけて、また固定された。
転んで手をついた時と反対の方向ということなのだろうか。

夕べ左指のしびれを感じたことを、ドクターに報告。
しびれは長く続かずに終わるけれど、何度か起こったのでちょっと不安だった。
でもギプス交換後には、全く感じなくなる。

ギプスをしていても、指や肩などはなるべく動かすように言われた。
ダンスをしても良いかたずねたら、「構わないけれどまた転んだりしないようにね!」と念を押されてしまった。
OKをいただいたので、これで心置きなく Zumba が楽しめる♪


今日は私の還暦バースデー!よくぞここまで来たものだ。
本当は、イタリアンレストランでバースデーランチの予定だったが、雨が降り始めてひどい天気のため中止。

今日まで開けずに取っておいた、子供たちや日本の友人たちが送ってくれたギフトを、ワクワクしながら開けてみる。
どれも心のこもった素敵なものばかりで、大感激・・・

息子夫婦は私に似合いそうな服を送ってくれたが、残念ながら今の状態では袖が入らない。
娘からは1ダースのバラの花束、ケーキ、それに真珠のブレスレット!ずい分太っ腹だ。
早く治っておしゃれしたいな♪


夫からの大きな箱には何が入っているのか見当もつかなかったが、開けたら何とミラーレス一眼レフカメラだった。
片手ではピントを合わせるのも大変だけれど、シャッター音が何と心地良いのだろう!
治ったらガンガン撮るのが楽しみ!!


夕食はご飯&味噌汁が恋しくてたまらなくなり、簡単だけれどおかずも全て自分で作った。
夫に手伝ってもらったのは、野菜の袋がどうしても開かなかった時だけ。
ジップロック式の袋は、片手だと結構手ごわい!)

支度にはとても時間がかかり、グリーンオニオンの小口切りの仕上がりはベテラン主婦のものとは思えない拙さだったが、全部1人でできたことでちょっと自信がついた!
私にとっては、これが自分自身へのささやかな還暦祝いとなる。


友人たちからの誕生日お祝いメールの返信に、骨折の報告もしておいた。
みんな驚くだろうな。


3月8日(水) 路面凍結

近くに住む日本の友人と、あれやこれやの長話。
受話器を右手でしか持てないので、1時間経つとすっかり疲れてしまい、その旨伝えてさよならした。

やはりミネソタに住む別の日本人の友人も、実は以前左手首を骨折したことがあるそう。
後遺症もなく完治したと聞いて、かなり安心する。ミネソタは路面凍結が多いからかなあ。

そう言えばドクターが、今年は転んで骨折する人がいつもよりずっと多いと言っていた。
気温の変化が激しかったので、一度解けた雪が再凍結してしまった場所が多いのだろう。


その上に少しだけまた雪が積もって氷が見えない状態が、一番危ない。
私もそれでだまされた。
店などの前には、お浄めの滑り止めのがまかれていることが多いが、足りていないのかも。