2017年4月27日木曜日

はじめに

私が住んでいるのは、アメリカ中西部に位置するミネソタ州です。
カナダとの国境に近い所ですので、冬が大変長く寒さが厳しいことで知られています。
そんな北国での暮らしにも次第に慣れてきた6年目の冬、突然の災難が・・・!
まさか自分が手首骨折を体験することになるとは、夢にも思いませんでした。

骨折初心者の私は、何もかもわからないことばかり。
情報を得るため、他の手首骨折体験者のブログや医療関係のサイトをチェックしまくりました。
知らなかった事実に驚いたり、皆さんが工夫していらっしゃることを真似してみたり。

骨折後はある程度の期間ギプスで固定すれば、外してすぐに元の生活に戻れるものと勘違いしていましたが、その後のリハビリ期間が重要であることも初めて知りました。

私のブログも、手首を骨折してしまったどなたかのお目に留まって、何かのお役に立つ部分を見つけていただければ幸いです。

ピアノヴァイオリンなど楽器を演奏する方の手首骨折体験記が、ネットではあまりみつかりませんでしたので、そこにも焦点を当てて治癒経過を記録します。

ピアノ演奏に関しては茶色ヴァイオリン演奏に関してはグリーンと色分けして書きました。その他一般的なことはです。
ご興味のある部分だけお読みください。

怪我の箇所、重症度、年齢、手術を受けたかどうかなどで、治癒経過も全快までの期間も人それぞれです。
私の体験したことはあくまでもひとつの例で、全員に当てはまるわけではありません。
このブログに書いたことを真似るのは、くれぐれも自己責任でお願いいたします。

ギプス固定中やリハビリ中にしてもよいこと、積極的にするべきこと、避けるべきことなどは、ドクターによって見解が違うはずですから、担当医とよくご相談の上、どうぞ明るく楽しい骨折生活をお過ごしくださいね♪



2017年4月26日水曜日

骨折2ヶ月後

手首骨折からちょうど2ヶ月が経った。
とても長かったような、あっという間だったような・・・
自分がギプスをしていた日々が、夢の中の出来事のように思えてしまう。

この前のセラピーで作業療法士に渡されたのは、下の絵。
何ともアナログでゆる~い感じだ。


自主リハビリ期間にはやっていなかった「曲げた状態を30秒から1分間保つ」を、この絵の通りに忠実に守っている。
この1連の動作を1回に3セットで、1日4~5回のペースだ。

日本語で「掌屈」と呼ばれる「手のひら側に曲げる動作」が右手と同じようにできるようになるまでには、まだ時間がかかりそう。
「背屈」「橈屈」「尺屈」のほうが、もっと進歩がみられる。
それでも力もどんどんついてきて、日常生活で不自由を感じることはほとんどなくなった。

ピアノに関しては、ショパン「ノクターン第13番ハ短調 Op. 48-1」「骨折卒業課題曲」にしようと、ギプス固定中から決めていた。


中間部から、コラール部分の分厚い和音とアルペジオ、それに続くオクターブの速い連打などが盛りだくさん。
ギプスを外したばかりの頃は無理だったが、やっと以前と同じように弾けるようになった。
と言っても、かなり難曲なので元々完璧に弾けるわけではない。
あくまでも「骨折前と同程度には弾ける」・・・という意味だ。

実際の所、ギプス固定中にはピアノがゆっくりとしか弾けず、かえって丁寧に練習ができたため、ギプスを外したら前より上達していたという曲が結構多い。
これは嬉しい驚きだった。

ヴァイオリンに関しても、コンサートのために練習中の「メサイア」は、問題なく弾けるようになった。
第2音でさっそくつまずいていた「G線上のアリア」は、やっと高音にも指が届くようになって全曲OKとなる。
やれやれ・・・
でも、オーケストラで弾く曲は、さらなる高音を押さえなくてはならない時があるので、こちらはまだ100%元に戻ったとは言えない。

料理については、大きなフライパンや重い鍋も持てるようになり、作業が楽になった。
まだおっかなびっくりで、注意して持つようにはしている。
骨折したのがもし利き手だったら、恐怖心なしに包丁を扱えるようになるまでには相当の時間がかかるのではと想像する。

そして、ギプスを外した時になぜか毛深くなっているのをみつけて驚いた手首周りも、元に戻ってほっとしている。
シェーバーで剃ったのが2回。あまりにも目立つ毛は毛抜きで抜いてしまったら、生えてこなくなった。

あのまま男性化が進んでいったらどうしようかと、ちょっと心配していた。。。
ブツブツした感じになり、数も増えたかのように見えていた毛穴もおとなしくなって、右腕と同じに戻った。
ああ、よかった・・・

きちんと固定しておけば、放置状態でもは勝手に再生し、元のようにくっついてしまう。
考えてみると、ものすごいミラクルだ!
虫歯になった部分も、そのように再生してくれればいいのに・・・

初めの頃、左手のが全然伸びなかったのも不思議。
今まで知らなかった人間の体の仕組みに、ひとつひとつ驚嘆してしまう。

そして、私たちの体はとても脆く、ちょっとしたことですぐに壊れてしまうことにも気付かされた。
これも、骨折という体験をしたおかげだ。
毎日、驚異的な働きをしてくれている体中の全ての細胞に、愛と感謝を送りたい。

2017年4月25日火曜日

OTR (作業療法士) によるリハビリ

ギプスが外れてからも、2週間は取り外しのできるスプリントを装着するように言われていたが、正直のところあまり使わずに終わってしまった。

一度自由の身を味わってしまうと、監視でもされない限り、自分からまた拘束具をつける気にはなれないものだ。

でもその2週間も無事に過ぎ、固定期間は晴れて終了♪

今日は、初めてOTR (Occupational Therapist Registered) によるリハビリを受けられるので結構ワクワク!
OTRは、日本語だと作業療法士を意味する。

アマゾンでゲットした、"Broken Wrist Survivor" と書かれたTシャツを着て行ったら、めちゃウケだった!


廊下を通りかかった他のスタッフまで、わざわざ部屋に呼び込んで見せていた。
いや~、予想以上に、皆さんにたくさん笑ってもらえてよかったよ。
写真を撮ってもいいかと聞かれたので、どうぞどうぞと・・・
何をしに行っているのだ、私?

それで肝心の手首はどうだったかと言うと、自主リハビリの効果抜群だったようで、よく動きよく曲がるので驚かれた。
上下、左右、回転時の手首の可動域を調べる。
分度器みたいので測っていたが、満足そうに頷くだけで数値は教えてくれなかった。
聞いておけばよかったな。

可動域に関しては、日本語では「掌屈」「背屈」「橈屈」「尺屈」「回内」「回外」と言うらしい。
それぞれ、手のひら側、手の甲側、親指側、小指側に手首がどの程度曲がるか、手のひらを下に向ける動き、上に向ける動きはどうか・・・ということだ。

今の時点では文句ない数値なのだろうが、右手に比べるとまだまだ曲がりにくい。

グーがちゃんと握れるか、指の曲がり具合はどうかを調べた後、握力を計った。
握力を計ったのなんて、いつが最後だろう。学生時代かも・・・

まずは、正常である右手から。
70ポンドと言われても全然ピンとこなかったが、これも結構いい値らしい。
換算すると約32キロで、確かに女性の割に馬鹿力があるようだ。
左手はちょうど半分の35ポンド。思ったよりは力が戻ってきてよかった!

親指と人差し指で洗濯ばさみみたいのをはさむ力は、右が18ポンド、左が14ポンドとのこと。
これは、左右でそれほど変わらなくなってきている。

それから、セラピーパティ Therapy Putty というものを渡される。
子供用のカラフルな粘土 Play Dough にそっくりだ。

それをぎゅっと握りつぶしては、また形を整え、さらに握るということを繰り返すのが、握力増強に良いそう。
乾いて固くなってしまうので、使わない時は付属の蓋つき容器に入れて保管するように言われた。
タオルの上などに置いてしまうと、くっついて取れなくなり悲惨なことになるそうだ。

Tシャツの上に来ていたフリース(夜は雪の予報で寒い日だった)の色に合わせて黄色をくれたの?と聞いたら、違った・・・
これがまたウケて、思い切り笑われる。
そんなに楽しがってくれると、こちらも嬉しくなってしまうじゃないの。

フリースの色に合わせたわけではなく、私の握力に合わせてこれを選んでくれたらしい。
確かに弾力がちょうど良くて、握っていると気持ちいい。
もっと握力が戻ってきたら、また別の色のをくださるそうだ。


マッサージをしてもらった後に、自宅でするトレーニング法をひと通り教わって一緒にやってみた。
1回3セットを、1日5、6回とのこと。
イスラム教徒が1日に5回礼拝するのを見習って、手首の神様にお祈りしながらすることにしよう。
メッカの方角は向かないけれどね。

今週日曜のコンサートに出る話にも驚いていた。帰り際にも、頑張って~!と応援してくれる。


そして、夜は「メサイア」コンサートのためのリハーサル。今日は初めてオーケストラ全体のリハだ。
今回は、プロによる録音もあるとのこと。緊張するな・・・

ここでも、着て行ったTシャツが皆さんに大ウケ!
いつものメンバー、いつもの場所。
皆さんに追いつくように自宅練習は大変だったが、ここに戻れて本当にほっとする♪

2017年4月22日土曜日

骨折8週目(54~56日目)


4月20日(木) シュークリーム

朝、とても久しぶりにシュークリームを作った。日本人の友人に会うので手土産だ。


「腫れてもいないし、全く普通に見えるわね」と驚かれる。
一緒におにぎりを作ったが、そんな作業も全く問題なくできるようになった。
ギプス装着中は、おにぎりの三角形を整えるのに、キッチンカウンターに押し当てるようにして握っていたっけ・・・
私が重いものを持たなくてすむよう、ご夫婦で色々と気をつかってくれて感謝。

夜は、夫の友人が家に来る。彼にもシュークリームをご馳走した。
みんなで病気と健康に関する話で盛り上がってしまうのは、年のせい?


4月21日(金) 秘密兵器が欲しい

ピアノは情熱的な曲が弾きたくなり、ブラームスの「ラプソディー2番」、ベートーヴェン「悲愴」の第1楽章、ラフマニノフの「前奏曲嬰ハ短調」を立て続けに弾いた。

ラフマニノフは身長も高く、巨大な手の持ち主だったそう。

広げると親指から小指まで27cmにもなり、ドからソの12音が届いたとか!あり得ない・・・!

自分の指が長すぎて丸めたほうが弾きやすかったので、音をたくさん使った和音が頻出する曲を好んで作ったらしい。
私のように小さな手に生まれついたものには、大迷惑な話だ。
音が厚すぎる和音は、やはり怪我をする前より弾きにくさを感じる。下の動画のような秘密兵器、マジで欲しい!!


バッハの「イタリア協奏曲」も弾いた。子供の頃はあまり好きではなかったバッハ、成長と共にどんどん魅かれるようになり、今では最も尊敬する作曲家だ。

今日の感想・・・先ほどのような重厚な和音、オクターブの速い連打、親指くぐり、音がかなり飛ぶ分散和音に、まだほんの少し違和感を覚えることがある。
時間が解決してくれるのだろうか。


4月22日(土) G線上のアリア

良い天気になったので、ウォーキングして夫とピクニック。
まだ雪解け水がたまってぐちゃぐちゃな所が多い。
泥ですべって転倒では氷の上よりさらに悲惨なので、注意して歩く。
サボって実はほとんど装着していないスプリントも、万が一の転倒に備えて今日はつけて行った。

ヴァイオリンは、高音がもっと楽に弾けるようになってきた。
「G線上のアリア」の2音目もついにクリア!小指がしっかり届くようになる♪



2017年4月20日木曜日

自主リハビリについて

4月11日、約6週間ぶりにギプスが外れて「準固定期間」(これは私が勝手に命名)に突入した。
自分で簡単に取り外しができるプラスチック製のスプリントを、2週間つけるようにと言われている。


セラピストによる本格的なリハビリの開始は、この準固定期間終了後とのこと。
一応骨はついたが、まだ完全に治っているわけではないので、不意の事故を防ぐためのスプリントなのだろう。
それまでは、「時々スプリントを外して、自分で関節を動かす努力をしてください」ということだ。

だからと言って、どこをどう動かせばよいのか具体的な指示があったわけではない。
痛みを感じない程度に・・・という、大変あいまいな言い方だった。

仕方がない、自主リハビリを勝手に開始してしまおう。
骨折したばかりの時、「手首骨折体験記」というサイトで発見した、下の動画を真似することにした。
スノーボードの事故によって骨折した若い方による、音声なしの大変シンプルな動画だ。

 Broken wrist recovery after taking off cast. Next day after taking off cast. 

この動画を見つけたのは、自分の指がまだほとんど動かせない頃だったので、本当にこんなことができるようになるのだろうかと信じられない思いで眺めていた。
でも、6週間経ったらこの通りにできた!

この方は1日5~6回のセットを1週間続けて行い、ギプスが外れて2ヶ月半後には逆立ち側転もできるようになったそうだ。
逆立ち?側転?・・・おばさんは、できなくても全然構わない。
まだ「準固定期間」なので、上の動画に合わせて1日2~3回程度にとどめる。

下の2つの動画も、なかなか良いと思う。
英語の説明がわからなくても、動きを真似すれば大丈夫。



骨折後どこまでの回復を目指すかは、ある程度自分自身でゴールを決めなくてはならない。
スポーツや手先を動かす仕事、その人がワクワクできることを目標にするのが一番だ。
私の場合、ひと通りの日常生活が普通に送れることだけでなく、「オーケストラ団員としての活動をなるべく早く再開すること」を最初のゴールにしていた。

それは、まだ数ヶ月先のことだと考えていた。
まさかギプスを外して1週間後に実現するとは、自分でもびっくり・・・

ギプス固定期間中から指は十分に動かし、ヨガやダンス、ウォーキングなどで全身運動も怠らなかったのも幸いしたと思うが、YouTube上のの動画もかなり役立った。
最初の音声なしの動画を紹介してくださっている「手首骨折体験記」のライターさんにも、大いに感謝しなくては。
4月3日の記事で紹介したセラピーボールなども、暇さえあれば握っている。

けれども、オーケストラ活動に早々戻れたのは、たまたまラッキーだったからとも言える。
今回は私の担当するヴァイオリンパートに「とんでもない高音」が出てこないため、4月30日のコンサートに出演できるというだけだ。

次の目標は、たとえ「とんでもない高音」が出てきたとしても、どんな曲でも弾けるようにすることだ。
手首がもっともっと内側に曲がるようにならないと、これは無理。
そこに到達するまでの道のりはまだ長く、準固定期間後にプロのセラピストの手を借りてこそやっと実現するのだろうと、謙虚に考えている。

2017年4月19日水曜日

骨折8週目(50~53日目)


4月16日(日) イースターの奇跡!

ギプスを外してから左手首はつるんとしていたが、手の甲側の折りジワ(?)がうっすらと少し戻ってきた。
ちゃんとリハビリ頑張っている証拠だ。体のどこかにができて嬉しいなんて初めてだ。

写真に撮っておいた「メサイア」の楽譜、PCのスクリーン上で確認したら、ファーストヴァイオリンの最高音はEが2ヶ所だけ。
あとはDが頻繁に出てくるが、これは既に楽に届く音だ。
これなら弾ける!!がぜんやる気が出てしまい、楽譜をプリントアウトして練習してみた。
A4版に2ページ分なのでとても細かいが、一応読める。
しばらく練習したが、耐えられないほど左手が疲れることもなさそうだし、譜読みも大丈夫そう♪

一度は欠席の連絡をしてしまったライブラリアンに、コンサートに出てもいいかどうかメールを送ってみたところ、ぜひどうぞとの返信!

若い頃だったら、また機会もあるだろう・・・で諦めただろうけれど、この年になるともう後がないのでやっぱりぜひ弾きたい!

左手は肩まで3センチ。少しずつ距離が縮まってくる。ヴァイオリンを弾いたことで、手首がさらに柔らかくなってきた気がする。
ヴァイオリン演奏は、最高のリハビリなのかもしれない。
PCのタイピングも痛みを感じず(ギプス外し立ての頃は少し感じていた)、すっかり元通りだ。

今日は、キリストの奇跡的な復活を記念するイースター
私にも、小さな奇跡が起こった。


4月17日(月) 左手が肩に届く

良い天気なので、ウォーキングに出かける。
ネコヤナギがあちこちで穂をつけ、カエルの合唱が賑やか。
渓谷の近くで、ついに今年初めての雪割草をみつけた!毎年感動の瞬間だ。


「メサイア」コンサートに出ることに決めたので、ヴァイオリンの練習もかなり頑張った。
小指にはまだ少しだけ違和感を覚える。頭の中で考えているのとぴったり同じ位置に届かない。
ほんの数ミリで音程が全然違ってしまうのが、ヴァイオリンの大変な所だ。

ギプスを外した日は頬までしか届かなかった左手指先が、とうとう肩に届いた!
肩と言っても首の近くで、やっとぎりぎりという感じだが。
それにしても、昨日の距離3センチから一気に届いてしまってびっくり!



4月18日(火) 初リハーサル

今日は、鬼のように「メサイア」の練習に励む。
左手が疲れたり痛くなったりせず、使えば使うほど強くしなやかになってくるのが感じらる。

「タイスの瞑想曲」も、ギプスを外したばかりの時は全くサマにならなかったが、また弾けるようになった。
2音目でもうダメだった「G線上のアリア」は、小指だとまだG#とAの間の狭間をさまよっていて完全にAには到達しないが、薬指だと届くことがわかった。

ギプス固定中小指だけはバイオリン演奏には全く使えなかったので、まだ100%は伸びきっていないような・・・?
でも、長年の勘で小指を置いていた位置にほんのビミョーなさじ加減を加えるとちょうどよい音程になる感じだったのが、本来の置き方でやっと正しい音程が取れるようになった。
リハーサルの日にギリギリ間に合ってよかった!

ピアノも少しだけ弾く。モーツァルトの「ピアノソナタ第11番(第3楽章が有名な「トルコ行進曲」)」の第1楽章を全部弾いた。
ムソルグスキー「展覧会の絵」より、最初の「プロムナード」、途中は全部すっ飛ばして最後の「キエフの大門」も。
鐘の音の部分を弾く時、ギプスが取れているのに何だかまだ体全体が右に傾いて笑えた。癖になってしまったかな?

夕食後、食料品の買い物しに寄ってからいよいよ「メサイア」のリハーサルへ♪
ファーストヴァイオリンの仲間には昨日メールで知らせておいたけれど、セカンドの人たちはびっくりしていた。
1週間前にギプスが取れたばかりと言ったら、信じられない!って・・・
今夜は弦楽器だけなので気が楽。各曲のテンポとボウイングの確認が主だった。
久しぶりにみんなと一緒に弾けて、本当に楽しかった!
終了後に椅子と譜面台を片付けるのも、みんなが気をつかっていいよいいよと言ってくれる。
暗い夜道を運転したのも久しぶりだ。

リハビリの、第1のゴール達成の幸せな日だった。


4月19日(水) 休養日

3日間ヴァイオリンを弾き過ぎて、さすがに疲れ気味。
今日は楽器演奏はお休みにする。

うまい具合に木曜の全体リハーサルも休みで、来週の火曜日に行われる次のリハーサルまでたっぷり時間がある。
それまでには、手首もどんどん回復することだろう。
CDやYouTubeで、耳からも曲を覚えるとしよう。



2017年4月15日土曜日

骨折7週目(47~49日目)


4月13日(木) レパートリー増える

今日もピアノを楽しむ。
加羽沢美濃さんアレンジ、ボロディンの「だったん人の踊り」、ラヴェルの「亡き王女のパバーヌ」、ラフマニノフの「パガーニの主題による狂詩曲」より第18変奏曲など。
昨日は無理だった「沈める寺」の9度が、何とか届くようになった!
「平均律」の第5番フーガは、ギプスをしていた時のほうがなめらかに弾けていたような・・・?

ヴァイオリンも、スズキ第6巻の「ラ・フォリア」やフィオッコの「アレグロ」、ラモーの「ガボット」、ヘンデルのソナタ第4番などを弾く。
小指がまだ伸びきらない感じで違和感を覚えるが、段々慣れてきて少しはマシな音で弾けるようになった。

各開放弦のオクターブ上の音のフラジオレットは、どの弦もOKになる。
G線は、ベートーヴェンの「運命」の出だしだったら何とかギリギリ指が届くようになった。
つまり、高いG音が今は限界。
まだ左手が肩に届かないほどなのだから、仕方がない。

左手は本当によく使えるようになり、怪我をしていたことを忘れてしまうほど。
普通に家事をする分には、重いフライパンなどが持てない以外は、これで十分と言ってもいい位だ。
でもヴァイオリンがちゃんと弾けるようになるまでには、まだまだ道のりは遠そうだ。


4月14日(金) メープルシロップ瓶詰め作業

ギプスが取れてからまだ3日なのに、装着していたのは何だか遠い昔のことのようにも思える。

夫がメープルシロップを瓶詰めするのを、キャビンで手伝った。
全部で約4.5ガロン!親戚や友人たちにも配る予定。


左手の指先、左の肩に触れるようになるまでにはあと4cm位。毎日計ってみよう。
これが届くようになれば、ヴァイオリンのハイポジションももっと楽になるだろう。

今朝はできなかったが、ブラを夜外す時にもう一度後ろでつけてみたら、初めて成功!


4月15日(土) 諦めるのはまだ早い?

朝は手がこわばって無理かなと思ったが、今朝もブラを後ろでつけることができた。
きっともうずっと大丈夫だろう。

一度諦めた「メサイア」、よく考えたらファーストヴァイオリンでもそれほど無理なハイポジションは出てこなさそうだ。
楽譜は返してしまったが、後で1人でCDと合わせてみようかと写真に撮ってあった。
ラッキー!ダメモトで、一応練習してみよう♪

今日は、1日かけて原稿書きのお仕事。
ピアノではなくPCのキーボードをたたくのも、結構良いリハビリになっている気がする。

ギプスを外してもらった日、左手首の周りだけ黒々と濃く生えていた毛に驚いてシェーバーで剃ってしまったが、あらあら、また元気に伸びてきている!
除草剤でも撒きたい気分だ。でも、ブツブツしていた毛穴は、それほど目立たなくなった。



2017年4月12日水曜日

骨折7週目(43~46日目)


4月9日(日) ギプスの臭い?

2時間近くのウォーキングに出かけた。
この前歩いた時はまだ凍っている場所もあって、こわごわだったな。
雪解け水がいっぱいだった所も水が引いてきて歩くのはとても楽になり、気温も最高。
カエルの合唱が、あちこちから聞こえてくる。

友人が夕食に訪れたので、ケーキも焼く。
左手は本当にほぼ普通に使えるようになり、注意しなくてはならないのはギプスを汚さない、濡らさないということだけ。

骨折経験者のブログなどを読むと、ギプスがとんでもない臭い(足の臭いを通り越して納豆の臭いとか・・・!)になったり、中が痒くてたまらなくなったりすることが多いようだ。

怪我したばかりの時にそういう記事を目にしたので、日が経つにつれ人に会えなくなってしまうかもと恐れていた。
何より、どうしてもそこから逃げられない自分が一番辛そうで、精神崩壊の危機を迎えるのでは・・・とひそかに心配だった。

ところが、一体どんな臭いが漂ってくるのかと時々鼻を近づけてクンクンとチェックしてきたものの、別に臭くはならなかった。
痒みを感じたこともない。汗をかく季節でなくてラッキーだったということだ。
寒い時期でもうっかり濡らしてしまうと、ギプス内で細菌が繁殖して臭くなったり痒くなったりすることもあるのかもしれない。


4月10日(月) ギプス最後の日

いよいよギプス最後の日になるだろうか。
そう思うと、ずっと守ってくれたギプスが何だか愛おしくなる。

今日はせっせとギプスの両端付近だけ、届く範囲で肌をきれいにした。
以前にも書いたが、綿棒や使わなくなった菜箸&化粧用コットンを利用すれば、結構奥のほうまで届く。
手全体は、ほとんどこれで届いた。
届かない手首周りは、きっとだらけなのだろうな・・・外すと一体どんな状態になっているのか、想像できない。

ギプスのままピアノとヴァイオリンを弾いている所を、また録画した。
完璧な演奏には全くほど遠いけれど、骨折した記念に♪

オーケストラのファーストヴァイオリン全員と、セカンドの中でも親しい人たち、それに指揮者までが、温かいメッセージを寄せ書きしてくれ、団員の1人が郵送してくれた。
大感激!早く良くなって、みんなとまた演奏したい。




4月11日(火) バイバイ、ギプス。こんにちは、スプリント!

いよいよギプスの取れる日!
3週間がっちりと守ってくれたギプスにお礼を言う。お世話になりました・・・

入り口の繊維部分はどんなに気を付けても薄汚れてきてしまったが、本体部分はしみひとつないきれいさをキープできた。
汁が飛び散りそうな食事の時はギプスの上にタオルをかぶせたりして、それなりに気をつかってきたからだ。

今日は、女性アシスタントがギプスを外してくれる。
ギプスカッターももう3度目なので、恐ろし気な音にも慣れっこだ。
とうとう最後まで臭くはならなかったが、中から何が出てくるのかドキドキ・・・
手は、3週間前にギプス交換した時のホルマリン漬けみたいな印象ではなく、生きている普通の手に戻っていてほっとする。

濡らしたコットンでマメに拭いていたので、手全体も肘近くもきれいなものだった。
でも、届かなかった手首の周りには、やはり白っぽく角質(垢)がこびりついていた。
白いので、そんなに不潔な印象ではないけれど。

それより、手首周辺だけ何だか毛深くなっていてびっくり!
右手の同じ場所(別に剃ったりしていないけれど)は、全然目立たないぞ。

光が当たらなくてもやしになっていそうなものだが、闇の中で元気に黒々と育っていた。
それに毛穴が目立って、やたらとポツポツしている。毛穴の数が増えた気もする。
なんじゃこれは!?

明らかに細くなっていて驚いたこの前と違い、腕そのものはそれほどひ弱な感じには見えなくなっていた。ダンベル効果か!?

すぐに洗わせてくれたので、持って行ったボディスクラブで何度もごしごし。
1人だったため、心置きなく洗うことができた。気持ちいい♪
モイスチャークリームも、たっぷり塗っておいた。
こんなことなら、シェーバーも持ってくるんだった・・・

それからレントゲンを撮る。手の甲を上にして1枚、斜めに置いて1枚、最後は空手チョップのように置いてねと言われた。
「空手チョップ」という言葉、知っているんだ・・・!

ドクターには、とても良い経過だと言われる。
レントゲン写真を見せてくれ、骨折箇所がちゃんとくっついていることを確認。

でも、これで終わりではなかった。
こういう骨折をした人には普通8週間ギプスをしてもらうが、関節もそれだけよけいに固まってしまうので、妥協策として取り外しのきくスプリント splint をあと2週間つけるようにとの指示。

骨はついているが、まだ完全にではないので注意が必要だそう。
本格的なリハビリは、2週間後に始めるそうだ。
それまでは自分で、痛みを感じない程度に適当に動かしてくださいって。。。
結構アバウトだ。

この前のレントゲン所見に記載されていた、有鈎骨がなんちゃらかんちゃらのことを突っ込んだら、「あれは僕が書いたわけではないから」と逃げられた。
「見方によって、そんな風に見えることもあるかもしれない」と、こちらもアバウト。
いいのか・・・?

ヴァイオリンはお許しが出たが、ダンベルは?と聞いたら、"Slow down!" と笑われた。
すでに使っていたことは、内緒にしておこう。

ランチタイムに突入してしまったらしく、1時まで待つように言われロビーに戻る。
セラピー側の入り口で待っていたら、偶然オーケストラのオーボエ奏者兼ライブラリアンが入ってきた。
怪我のことについてなど、あれこれおしゃべりする。
前にメールでも教えてくれたけど、ここのスタッフは皆さん素晴らしいそう。

しばらく待つと、作業療法士 occupational therapist さんが呼びにきてくれる。
人懐っこい笑顔でめちゃめちゃ感じがいい人で、一目惚れした。
セラピーでは体を触られるわけだから、苦手なタイプだったら蹴とばしたくなるかもしれない。

彼が1枚のプラスチックシートを熱湯で加工して、私の腕と手のサイズに合ったスプリントを作ってくれた。
マジックテープ Velcro で取り外しができる。
これも好きな色を選ぶように言われた。無難なグレーを選ぶ。

割と新しいテクニックらしいが、これを扱うようになってから、この年になって図工 art&craft の技が必要になったと笑っていた。
熱を利用して形作るタイプなので、thermoplastic splint (熱可塑性スプリント)と呼ばれるそうだ。


迷路のような造りの病棟で迷子になるといけないので、またロビーまでお見送りしてくれる。優しい
セラピーの予約も一緒にしてくれ、受付の人が私の名前をどう発音するのか聞いた時、"She's not Norwegian. (ノルウェー人ではないからね。)" とふざけていた。
手首だけでなく心も癒してくれそうなタイプで、2週間後にまた会うのが楽しみだ。

その新しいスプリントをつけたまま買い物。
運転の時はちょっと食い込む感じで痛かった。家に着いてからさっさと外してしまう。
これでは、何だかロボットになった気分だ。


久しぶりに身軽な私の姿を見て、夫も嬉しそうだった。
彼には本当にお世話になった。
色々な面でしっかりサポートしてくれ、どんなに助かったことか。
骨折してすぐに誓った「イライラしても夫に八つ当たりしない」をちゃんと守れたのは、私が好きなようにやらせてくれた彼のおかげでもある。

両手をしっかり洗ったり、両手で食器洗いしたり、両手で台布巾や雑巾を思い切り絞ったり、後ろで髪を束ねたり、両手にお湯を受けて顔を洗ったり、両手でクリームなどを顔に塗ったり、普通にシャワーを浴びたり、一番奥の歯まで楽にデンタルフロスしたり、久しぶりにできることを大いに楽しんでいる。

お帰りなさい、私の左手!
左手の分までとても頑張ってくれた右手も、ありがとう!

ネイルアートが似合うようなスラリと細長い美しい指ではないが、自分の体の一部を、これほど愛おしいと思ったことはない。
今までそんなことをしたことはない気がするけれど、思わず頬ずりしてしまった。

満月がきれいだ。
宇宙の営みに比べたら、ギプスを装着していた6週間なんて、まばたきの一瞬にも満たないな。
それでも、怪我のおかげで私の人生観はちょっぴり変化した。


4月12日(水) 庭仕事開始

朝、手がこわばることもなく快調。
でも、ブラを普通に後ろでつけるのはまだ無理だったので、相変わらず骨折当日に考案した方法で。
外すほうがずっと簡単で、ギプス装着中からこれはできていた。
久しぶりに普通の服が着られて嬉しい。

午前中、ピアノをガンガン弾いた。
バッハの「平均律」の最初の曲から、ちょっと指慣らし。やはりギプスをしていた時よりずっとなめらかに弾ける。

ベートーヴェンの「月光ソナタ」の第3楽章、「悲愴」の第1楽章、ショパンの「別れの曲」、「スケルツォ第2番」「幻想即興曲」、リストの「ラ・カンパネラ」、ドビュッシーの「月の光」、「沈める寺」、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト短調」第2楽章・・・

今日は全部通してではなく、ルンルン気分でところどころつまみ食い♪
オクターブがちゃんと弾けて本当にほっとするが、「沈める寺」の中間部の16分音符で動くところはきつかった。9度もまだ指が届かない。

ヴァイオリンは、今まで小指が全然使えなかったため、まだまだぎこちない。
手首がコチコチで、駒に近いほうまで指が届くようになるまでには、相当時間がかかりそうだ。
でもサードポジションは問題なさそうで、スズキの第4巻のヴィヴァルディなどは大丈夫。

第7巻のバッハのコンチェルトの第2楽章なども弾いてみた。E線の高いGが無理だ。
第9巻のモーツァルトも、高いAが出てくるところで撃沈。
「タイスの瞑想曲」!?これじゃとても瞑想なんかしていられないよ(汗;)
「G線上のアリア」なんて、2番目の音で既に退散で笑ってしまう。
まああせらず少しずつやってみよう。想像していたよりは弾けたので、今日のところは満足だ。

午後、デイリリーの古い葉をやっと片付ける。
久しぶりの庭仕事は、作業用手袋を両手にはめる儀式も神聖な表情で・・・
もうデイリリーの芽が出てきてしまっているので、踏まないように神経を使う。

左手で枯れ葉を持って右手で切る動作など、しばらくできなかったごく当たり前のことに新鮮な感動を覚える。
ついでに階段周りの落ち葉かき(雪が解けて、去年の秋に落ちていた葉が顔を見せた)もして、ずい分すっきりした。
ほうきはギプスの時から使っていたので、くま手 rake もためらいなく使い、別に痛みも感じなかった。

夕食の支度をする時も、肉や野菜を左手でがしっと押さえて切ることができるのが、何て楽ちんなのだろう。
結局今日は、セラピストさんが一生懸命作ってくれたスプリントをほとんど使わず仕舞いのうちに終わる。
反省・・・

2017年4月8日土曜日

骨折6週目 (40~42日目)


4月6日(木) オクターブが届くようになる

どんどん弾けるようになってきたのが嬉しくて、今日もピアノをガンガン弾く。
久しぶりにパット・メセニー&ライル・メイズの September 15th も弾いてみた。大・大・大好きな曲だ♪
下の動画とはアレンジが違うが、以前ネットで楽譜をゲットした。


バッハの「パルティータ第1番」のプレリュードは、速いトリルも弾けるようになり、何と最後の左手のオクターブ(4音続く)が届いた!
怪我をしてから初めてのこと。オクターブはしばらく無理だろうと思っていたので、意外な驚きだ。
ショパンの「幻想即興曲」も、ゆっくりなら何とか大丈夫。
手首が固定されているので、腕全体をうまく回す必要があるが、ポツポツ途切れがちだったのが滑らかにつながるようになってきた。

午後はキッチンにおこもり。またチョコレートチップクッキーを焼いた。
親戚夫婦がブラウニーを持ってきてくれたので、物々交換となる。

ヴァイオリンは、スズキの第4巻のザイツを弾いてみる。重音がまだ大変・・・
そしていよいよヴィヴァルディの協奏曲イ短調に挑戦!!
アーモールと言えば、ヴァイオリンを習う子(とその親)にとって憧れの曲だ。
息子に4年ぐらい遅れて37歳で習い始めた私も、ここまで進んだ時は誇らしい気持ちだった。
高いD音まではどう頑張っても届かないのが残念だが、他は結構いい感じで弾ける。
ビブラートも自然になってきた。

左手全体が柔軟性を取り戻してきたようで、ご飯茶碗もしっかり持てるようになる。


筋力をつけるため、この前買ってきたダンベルを始める。
左は二の腕までもがしまりがなくなって、ポヨポヨしている感じ。
右腕の力こぶがある部分と比較すると、違いが歴然としている。これはまずい・・・

右手なら楽々持てる2ポンド(約900グラム)のダンベルが、左手には結構きつい。
少しずつゆっくりやるとしよう。


4月7日(金) 新たな問題

還暦プラス1ヶ月となった。
誕生日の頃と比べると、何て色々できるようになったのだろう。

ピアノを1時間位弾いた。封印していた曲も、久しぶりに色々弾いてみる。
ショパンのワルツ第7番、子犬のワルツ、雨だれ、スケルツオ第2番、ベートーヴェン「悲愴」の第1楽章、トルコ行進曲・・・
左手は「ポロロ~ン」というアルペジオが続く、バッハの平均律の第8番をしつこく練習してきたため、弾けるレパートリーが増えた。
左手は、指先だけでなく手首に近いほうから柔らかくしなやかに力強くなりつつある感じがする。
手首は固定されているので、錯覚なのだろうが・・・

ギプスで制限されてはいても、左手がかなり自由に使えるようになってきたので、手を洗った時手を振ってしずくを払う動作なども無意識にやってしまった。
これは怪我をしてから初めてだ。

「お星さまキラキラ」の手の動作も、できるようになった。
これは、毎晩踊っている Zumba のひとつに出てきて、思わず真似してしまったわけ。
クロールや平泳ぎの腕の形も、リハビリに良さそうな気がする。片っ端から何でもやってみよう!

食器洗いの動作も速くなった。そうだった、こうやって洗っていたんだっけ・・・と思い出し、何だか不思議な気がする。
朝のうちは少し残っていた家の前の湖の氷が、午後には全て解け、いよいよ春だ!

一生懸命握力増進に励んでいるため、新たな問題が・・・
ギプスの周囲を包むふんわりした繊維の部分がすっかりへたれ、固いギプスが直接肌に当たるので痛い。


プチプチ bubble wrap を貼り付けてみようとしたけれど、ダメだった。




4月8日(土) 少しずつ前進

はたきをかけるのも、掃除機をかけるのも、左手で同時に物をどかしながらできるようになったので、何と早いのだろう!
骨折する前の家事の手順を、改めて思い出す。そして、手首がまたくっついたというのを実感!

ヴァイオリンを弾いたら、今までE線はC♯までしか届かなかったのが、半音増えてDまで届くようになる。
ドッペルコンチェルトも弾いてみた。早くバリバリ弾きたいな。

ギプスが壊れんばかりに、パーの形で思い切り指を広げるのが気持ちいい。
手首を腰に当てたり、お祈りの形で両手のひらを前で合わせたりすると、手首の奥のほうがほぐれる気がする。


ヨガの時、背の後ろで両指をしっかり組めるようにもなった。
左腕を少しかばいながらやっていた Zumba も、ほとんど全部インストラクターの動きに合わせて踊れるようになってきて、ますます楽しい。


2017年4月5日水曜日

骨折6週目 (36~39日目)


4月2日(日) ハイウェイを運転 / コンサート

今の時期、夫は毎年メープルシロップ作りに忙しい。
メープルの木から集めた大量の樹液を煮詰める作業が、昨日から始まった。
メープル林の中で火の番をしながら、友人たちと長時間飲んだりおしゃべりしたりするのが一番楽しいらしい。


昨日は夫が飲みすぎてしまい、友人が車で家まで送ってくれた。
夫の車を置いてきてしまったので、今日はもう1台の車でそれを一緒に取りに行く。

そんなわけで、帰りは骨折後初めて1人でハイウェイを運転する羽目になる。
しかもハイウェイに出るまでは曲がりくねった狭い道なので、ちょっと不安だった。
でも左手がしっかりしてきてちゃんとハンドルを握れるようになったので、別にどうということはなかった。
親指を使わずに、残りの4本でハンドルをぎゅっとはさんだほうが、安定して力が入るようだ。
ハイウェイに出てからは、まっすぐな所は片手運転でも大丈夫だった。

午後、自分が出演しないオーケストラコンサートを観客として聴きに行く。
楽器を持たずに家を出るのは、変な感じ。
正装して演奏する、ステージ上の仲間の姿がまぶしい。
ヴァイオリンの相棒が、またお見舞いカードを手渡してくれた。本当に優しい人だ。
曲を作り上げていく喜びを、みんなと一緒に味わいたかったな。

気分転換に、一緒に行った夫と義妹夫婦&友人夫婦と共に、コンサート終了後に食事。
楽しいおしゃべりで気が紛れる。賞を取ったことのある地ビールが美味い♪


4月3日(月) 買い出しの成果

昨日ハイウェイを運転して自信がついたので、怪我をしてから初めて25分位離れた町へ1人で買い出しに出かけた。
右折の時のハンドルさばき、注意しないと少し痛みを感じた他は、何も問題なかった。
日本だったら、シフトレバーが運転席の左側にあるので苦労したかも。
車のドアを開ける時は右手を使ったが、一度無意識に左手でしてしまったこともあった。意外と大丈夫だった。

カートに品物を入れたり、レジでそれを出したりという操作も、普段と同じようにできた。
怪我したばかりの頃、夫と一緒に買い物に行った時は、大きくて重いカートの方向が片手だとコントロールできなくてあせったっけ。

今では結構重量のあるものも、左手だけで持てるようになってきている。
レジ袋を左腕に通して頑丈なギプスの部分にかけてしまい、結構使えるじゃん!とほくそ笑む。

リハビリに良さそうなものも、色々買い込んできた。

このセラピーボールが一番欲しかったの♪
ぷにゅぷにゅの感触で、握っていると本当に気持ちいい。
全部硬さが違う。真ん中のピンクの卵型のが、特にお気に入り。


2ポンド(約900グラム)のダンベル
左は二の腕まで筋肉が落ちてぽよよ~んとしているので、少し鍛えなくちゃ!


これはどちらも犬用のおもちゃ。でも、ぎゅっと握るのによさそうじゃない?
左のはプラスチック製だが、中は空洞でほどよい弾力もある。
リハビリが終わったら、娘のワンコにプレゼントしよう。


これを使うのはまだずっと先かな。調整できるハンドグリップ。右手で楽に握れても、左手では全く動かない・・・


手首をサポートするバンドも買っておいた。ギプスをはずした後、何もつけないと頼りないかもしれないので。


しばらく運転できなくて「翼をもがれた小鳥ちゃん」の心境だったが、また飛べるようになった!
都会だったら運転しなくても色々な所に1人で行けるだろうが、アメリカのど田舎ではどうしようもない。

でももし事故った場合、ギプス固定中なのに運転していたことで罰金が高くなったりするのだろうか。
夫も、その辺については知らないそう。

日本だったら、骨折治療中に満員の通勤電車などに乗るのは大変なことだろう。
うっかり人にぶつかった場合、「痛い思いをさせられる」、「自分が相手に痛い思いをさせる」、両方の可能性がある。
ここではそういう心配をしなくてすむ点は、とてもありがたい。

食器を拭く時、フォーク類をまとめて何本か左手に握って拭く動作ができるようになった。
もっと早くからできていたのかもしれないが、1本ずつゆっくり拭くことに慣れてしまって、試そうとも思わなかった。
これでぐ~んとスピードアップ!本当に楽になる。

ただし、ギプスから少し出ている繊維の部分が、どんなに気をつけてもやはり薄汚れてきているので、料理する時や食器を拭く時は、そこにくっつくタイプのラップをかぶせて清潔を保っている。
 ⇒ 骨折5週目 (33日目~35日目) の記事を参考のこと。


4月4日(火) 有鈎骨ってどこよ?

約2週間遅れで病院から通知された、3月21日撮影のレントゲン写真についての所見(ネットの自分のアカウントにアクセスすると読める)には、おいおい大丈夫なのか!?と不安を感じさせることが色々書いてある。
骨幹に達する縦方向の割れ目も見られるとか、有鉤骨(ゆうこうこつ)も折れている可能性ははずせないとか、なんちゃらかんちゃら。

手の関節基部を形成する8つの小さな骨「手根骨」、日本語でも英語でも全く名称を知らなかった。

「フィットネスの勧め」というサイトより

医療裁判になった時のために、どんな小さな可能性も告知しておく習慣なのだろうからあまり気にするなと夫に言われ、少しほっとする。
とりあえず、ギプス固定中でもこんなに指が動くし痛みも感じないのだから、治ってきているのだと信じることにしよう。

中皿は楽々と、大皿はちょっときついけれど一応左手だけで持てるようになった。
フライパンも小さめのは何とか持てるが、これ以上大きいのは無理。
右手と同じように楽に持てるようになる日が、また来るのだろうか。


ピアノは、1時間続けて弾いても疲れなくなった。
シューベルトのアンプロンプチュの第2番と第4番も、久しぶりに弾いてみる。
右手が重労働の割に左手は働きが少ないので、結構楽だ。

ヴァイオリンも弾いたら、今日は初めからG線まで届いた!
小指が使えないので指使いを工夫する必要はあるけれど、スズキの第3巻の「ユーモレスク」やバッハの「ジーグ」なども何とか弾けた。
ビブラートも何となくつけられるようになり、だいぶサマになってきた。

左手の指はかなり自由に動いていると思うが、グー、パーは問題なくできても、チョキの形で指を立てようとすると、少しひきつる感じで痛む。


4月5日(水) 夫と「おててつないで」

左指の動きが正常になるにつれ、爪の伸び具合も戻り、久しぶりに右指と足並みが揃う。
爪切りを使うのも、本当に楽になった。

良い天気が続いているので、夫と一緒にウォーキング
雪解け水が流れるせせらぎの音を聞くために、倒木があちこちにころがる急な傾斜面を降りて行った。
夫がさりげなく手を差し伸べてくれる。手をつないで歩いたのは、いつ以来か・・・?

今日もヴァイオリンを弾く。昨日よりビブラートが自然にかけられるようになった。
ヘンデルのソナタ第4番を弾いてみたが、ギプスが楽器に当たってしまうので、E線はどう頑張ってもC♯までしか届かない。
それでも、すごい進歩!
怪我をしたばかりの頃は、あんなに細いヴァイオリンのネックをしっかりと握る力が戻ってくるのだろうかと、とても不安だったもの。

指板を押さえることに関しては、今は特に問題なさそうだ。
でもギプスを外すとどうなるのかは、まだわからない。
それに、ハイポジションを押さえるための手首の柔らかさが戻るまでには、一体どの位かかるのだろう。
重音もまだ怪しい。ギプスから出ている部分しか自由にならないので、本来より寝かせ気味の指で弾くしかないからだろう。

ピアノは自分でもびっくりするほど、今日は楽に弾けた。ヴァイオリンとの相乗効果で、急にどこかにスイッチが入ってしまったみたい!
「月光ソナタ」の第3楽章など、オクターブは届かなくても結構早く弾けるようになる。

左手が、本当に生きている手らしくなってきて嬉しい。
幸い手の周りはギプスの巻き方が割とゆるめで、前回よりずっと風通しが良いせいもあるのだろう。
濡らしたコットンをつっこんで、せっせと垢取りもしている。
でも、全く見えない腕の部分は、どんなにおぞましいことになっているのやら・・・



2017年4月1日土曜日

骨折5週目 (33~35日目)


3月30日(木) 白髪染めに挑戦

今日はバッハの「平均律第1集」の第1番~第5番まで、プレリュードとフーガの両方を順に弾いてみた。
思ったよりは、ずっとまともに弾けた気がする。4声のフーガは、ボケ防止に最適だ(笑)
第5番のフーガ、初めは左指がもつれそうだったが、段々しっかり弾けるようになってくる。
あまり弾き過ぎても疲れそうなので、そこでストップ。

夕食にパスタ料理を作る。野菜を細かく切るのが大変だけれど、ギプス生活にも結構慣れてきた。
パスタはいつも半分に折ってから茹でるのが我が家流だが、力が入らないのでいつものように空中で両手でポキンというわけにはいかず、カウンターに置いてギプスで押さえて折ることに。

瓶などの蓋は、左の脇の下と二の腕で瓶を力いっぱいはさむと、よほどきつくなければ右手で開けられる。
一度、開かない袋を歯で開けようとしたことがあるが、「今度は歯が折れました」では笑い者になるだけなのでやめたほうがいい。
あまり人には言えないが、缶を開けるのに足を使ってはさんだこともある。
調理も、体中フルに使って色々と工夫せざるを得ない。

無謀を承知で、今夜は白髪染め
ギプスに色がつくと大変なので、密着するタイプのラップを巻き、厳重に守る。


優秀な日本のラップに比べ、アメリカの普通のラップはあまりよくくっつかないのだが、Glad 社の Press'n Seal というラップはとてもおりこうさん!


密着力抜群なので、紙皿などにもぴったりついて便利だ。

ギプスカバーによってシャワー中にギプスが濡れる心配はなくなり、左指ももっと自由に動くようになった。
左手でシャワーハンドルを持って右手で髪についた香草パウダーを洗い流したり、左手でドライヤーを持って右手で髪をすきながら乾かすという動作ができるようになったので、思ったより楽に短時間で終わった。
白髪染めはきれいに仕上がり、ギプスも真っ白なまま。気分まで若返って爽快だこと!


3月31日(金) 手のひらをきれいに

左指の皮がポロポロむけるのが、ずっと気になっていた。
鏡で見たら、自分ではよく見えない手のひらの中のほう(ギプスに隠れている部分)も、角質が分厚くなっている感じで急にあせる。

この前のように、クレンジングオイルとお湯を交互に使い、綿棒やコットンを突っ込んできれいにした。
要するに、よく洗えていないために溜まっただったようだ。
ひえ~っ!一応レディーのつもりなのに(笑)、垢だなんて恥ずかしい。

無理にはがすと、因幡の白兎のように悲惨な状態になるかもと心配だったけれど、指もその要領できれいにし、手全体(届くところ)が一皮むけて、お風呂に入ったみたいにさっぱりした。

昨日に続き、バッハの平均律を練習。
いつも1曲目はちょっと指に力が入らない感じだが、弾いているうちに調子が出てくる。
無理!と思った第8番プレリュードの左手のアルペジオも、結構サマになってくる。

色々な意味で、やっと左手が戻りつつあるなという気がする。


4月1日(土) ヴァイオリン大進歩?

りんごをむいてみたら、ほぼ問題なくできた。
初めの2、3切れは押さえていたらなぜか指が震えたけれど、あとは大丈夫。

ピアノは「愛の夢」を弾いてみる。途中まではOK。跳躍のある分散和音はまだ厳しい。

またヴァイオリンも弾いてみた。この前はA線、E線がやっとだった。
今日も初めはそうで、しかも指をうまく立てられず平べったく押さえることしかできなかったが、弾いているうちにD線も、さらに何とG線まで届くようになり、指も立ってきた。
小指だけはギプスが邪魔なので絶対に無理・・・

でも、スズキの教本がぐ~んと進んで第2巻の曲もたくさん弾けるようになった。
そう言えばこんなのもあったっけ・・・という、忘れかけていた曲を色々と発見♪

食器を拭くのも、今までは布巾をカウンターに置いて包み込むようにだったが、空中で両手でできるようになる。
拭きながらそれをしまう場所に移動して片付けるということができると、ずい分時間短縮になるものだと実感。



2017年3月29日水曜日

骨折5週目 (29~32日目)


3月26日(日) 骨折1ヶ月

骨折してから、ちょうど1ヶ月だ。 おめでとう!? \(*^▽^*)/
先週まであまり気にならなかったけれど、ギプスの下の肘近くの皮膚がかなりカサカサしている。

届くところだけクレンジングオイル、仕上げにお湯に浸して固く絞った化粧用コットンで拭いたら、少しさっぱりした。
見える範囲だけ、使わなくなった古い菜箸とコットンで同じようにする。
奥のほうまで拭きたい衝動に駆られるけれど、傷でも作ったら大変なのでやめておこう。


3月27日(月) はじめてのおつかい

午前中、まだドライブウェイが半分は凍っていてぐちゃぐちゃになる心配がなさそうだったので、1人で運転して郵便局まで行って来た。
「はじめてのおつかい」の気分・・・左手でドアを開けたりシートの位置を調整したりができないが、あとはまあ大丈夫そう。
でも、ハイウェイに出る勇気はまだない。

午後は、ピアノを弾いた以外はほとんどキッチンにこもっていた。
なかなか消費できないココナッツオイルを使って、クッキーを焼いてみる。
サクサクで、とてもおいしくできた。

  ⇒ ココナッツオイルのクッキー*大人気! by LaRay

夕食の支度は、ごく普通のメニューでもとにかくやたらと時間がかかる。

前にアマゾンでオーダーしたギプスカバー cast cover が届いたので、さっそっくシャワーの時に使った。
素材はとてもしっかりしていて、思ったより長めだ。肘の上までギプスしている人でも大丈夫そう。

結構入り口がきつくて、腕を入れる時には少し苦労する。


だからこそお湯が入る心配がないわけだけれど、もっと大柄の人だと無理なのでは?
今までレジ袋&ランチベルトで何とかこなしていたが、シャワーがとても楽になった。


3月28日(火) ウォーキング

天気が良くて暖かいので外に出ずにはいられなくなり、ウォーキングに出かけた。
トレイルの雪はすっかり解けている所も多いが、ツルツル凍っている所もまだまだ残っている。

もう決して転びたくないので、ゆっくりソロリソロリと歩いた。
深い雪が積もっている真冬でも、ここまで時間がかかったことはない気がする。

雪解け水がたくさん溜まっている所では、大きく旋回。
普通ならぴょ~んと飛び越えてしまうが、小川のように流れている雪解け水を越すのに勇気がいる。
もしここで転んでギプスがびしょびしょの泥だらけになったらと考えると足がすくんでしまい、どこを渡れば一番安全か考えながら、しばらくウロウロしてしまった。


今の季節にだけ聞ける、雪解け水がとうとうと流れる音に癒される。
2月26日に転んでしまった場所を見たら、泥んこのぬかるみになっていた。
トラウマになって、ここはしばらく通る気がしないかも・・・

家の前の湖も少しずつ解けてきて、春はもうすぐだ!


ネコのキキがほったらかしていたおもちゃ、握力増強のリハビリにちょうど良さそう。
とぼけた魚の顔が笑えるが、握っていると気持ちいい。


今まで見向きもしなかったくせに、今日はキキが寄ってきて奪っていった・・・



3月29日(木) 指の皮がむける

ギプスをつけているとよくあることらしいが、指の皮がポロポロむけて気になる。

汚い写真ですみません

クレンジングオイルでふいてみたり、ツイザーではがしてみたり・・・気にし始めると、止まらなくなる。
ギプスに隠れた部分は、一体どうなっているのだろう。


ピアノは、2日位触らなかったかな?
弾き始めは、何となく指の感覚がふにゃっとしていたが、弾くうちにしっかりしてくる。
さぼらないで毎日弾いた方がいいかも。



2017年3月25日土曜日

骨折4週目 (26~28日目)


3月23日(木) 「メサイア」断念

時間があると、つい骨折関係のサイトに目が行ってしまう。
英語だが、プロのヴァイオリニストが骨折した時の記事をみつけた。

  Violinist Recovery from Broken Wrist - Finger Strengthening

やはりリハビリには相当の時間がかかるようだ。
一時帰国までに、何とか十分な筋力がついていると良いのだけど。

オーケストラのライブラリアンに「メサイア」に出られない件についてメールしたら、とても温かい返信。
彼女も骨折後のリハビリ経験者なので、スタッフはみんな人柄がよく優秀な人たちだから、安心してセラピーを受けるよう教えてくれる。
ミュージシャンだということを初めにきちんと伝えて、それなりのリハビリ方法を適用するようお願いしたほうがいいとアドバイスしてくれた。

ふと、ヴァイオリンがダメならコーラスで参加しようかなんて考えた。
「メサイア」は、日本で某教会の合唱団に入って半年間練習し、ほとんど全曲歌ったことがある。
でも皆さんが長いこと練習している中に、1人で後からポッと入るのは、甘く見ているようで感じ悪いかな。
日本の評判を落とすことにでもなったら大ごとだ。
運転できないから、毎回夫に頼んで連れて行ってもらうのも気が引けるし・・・
未練タラタラな自分に呆れるが、やはりあきらめよう。本当に残念だ。

PCのキーボードは、両手全部を使ってそれなりに打てるようになった。
もちろん、普通より時間はかかるけれど。
マカロニをゆでた時の両手鍋の移動も、左手も使って問題なくできた。
少しずつ少しずつ、よくなってきているのかな。


3月24日(金) 左手の爪復活!

今日もピアノを弾いた。
もしかしたらまだあまり動かさないほうがいいのかもしれないけど、待っていられない。
それほど痛みも感じず、長い時間弾けるようになってきた。

怪我をした2日後に切って以来、なぜかほとんど伸びが止まってしまっていた左手の爪がやっと長く伸びたので、約1ヶ月ぶりに切った。
その間に右手は何度切ったことか・・・手を使わないと、爪が伸びないのだろうか。
それとも怪我の修復に栄養(?)が全部取られて、爪までまわってこなかったのだろうか。
とにかく、元通りになってきてよかった!

夫、友人夫婦、プラス1名と共に、近所のバーへ。
バーと言っても、日本の居酒屋みたいな雰囲気だ。

ウィークエンドスペシャルの夕食が、なかなかの美味♪
ミネソタの釣りキチに多分一番人気の、ウォールアイという白身の魚のフライだ。
男性陣はバカでかいステーキをオーダーして、食べるのに苦労していた。

あちらのテーブル、こちらのテーブル、顔なじみさんがたくさん来ていて、挨拶に忙しい。
カクテルもおいしかった!あれ~アルコール禁止なのに、また飲んでしまったよ。




3月25日(土) 久しぶりのヴァイオリン

怪我した翌週位にヴァイオリンを出してみたら、全くお話にならなかったが(指に力が入らない)、今日久しぶりに再チャレンジしてみたところ、スズキメソードの教本第1巻の初めのほうの曲は無理なく弾けて、とても嬉しかった。

ギプスが邪魔で、小指を使うことは物理的に無理・・・
それに、E線、A線にしか指が届かない。
それでも、上2本の弦で1~3の指だけで弾ける曲なら、指も痛くないしちゃんと力も入ることがわかった。

「キラキラ星」や「ちょうちょう」「こぎつね」「むすんでひらいて」を弾けることで、こんなに幸せな気持ちになれるなんて!
息子が4歳半でレッスンを始めてから数年遅れて私も37歳で始めた時にも、ここまでは感動しなかった。
初心に帰れってことね。

ギターみたいに構えてピチカートで弾けば、小指も何とか使え、他の指はG線まで届く。
これでもすごい進歩!

一方、ピアノは本当に大進歩。
「別れの曲」は、緊張感がみなぎる両手共に連続6度の和音の部分も、ゆっくりだったら何とか弾けるようになった。
普通は無意識に手首を回転させることで上半身をまっすぐに保てるが、それができないので、体全体が右に大きく傾くことになって疲れるけれど・・・

ドビュッシーの「月の光」「アラベスク1番」なども、それなりに通して弾けた。
骨折1週目から指1本でどうにか弾いていたショパンの「ノクターン遺作」やバッハの数曲は、指使いがオリジナルに近くなってくる。

ノブ式のドア、固いビンの蓋はお手上げだけど、ネコのキキを無理なく抱き上げたりコーヒーの入ったカップを左手だけで運ぶことなどは、いつの間にかできるようになっていた。

2017年3月22日水曜日

骨折4週目 (22~25日目)


3月19日(日) 食器洗い

掃除、洗濯、食事の支度・・・何でも倍ぐらい時間がかかるけれど、家事を一応自力でできることに幸せを感じる。
洗濯は、日本でやっていたように外に干すわけではなく、洗濯機と並んでいる乾燥機に移すだけだから楽勝だが。
服などをたたむのも、初めは全部右手だけでやっていたが、左手も使えるようになってだいぶ楽。

この地域の水は、鉄などミネラル分の多い極端な硬水なので、軟水に変える装置を使っている。
それでも食器に水の跡が残りやすいので、手洗い後にすぐに拭いてしまったほうが仕上がりがきれいという理由もあり、2年半前に故障した食洗器はそのままになっている。

夫が家にいる時は彼が皿洗いをしてくれ、私は拭く係。
拭く時は大きめの布巾をカウンターに広げ、食器を乗せて周りから包み込むようにすると何とかできる。


3月20日(月) ギプスでピアノ演奏の動画

ギプスでピアノを弾く様子を、動画に撮ってみた。(これは非公開・・・)
録画していると思うとやはりいつもより緊張し、なかなかうまくできなかった。

将来、笑って観ることができるといいな。
本当に、指の動きは劇的に回復してきていると思うのだけれど。


3月21日(火) ギプス交換

2週間ぶりに診察を受ける。
まずはアシスタントがギプスを外してくれた。ギプスカッターも2度目なので、恐怖には感じなかった。
途中で Are you OK? と聞いてくれたけれど、大丈夫ですよ~

外してから、このギプスをキープしたいですか?と聞かれる。
何のために?と尋ねたら、記念に取っておきたがる人がいるそうだ。
いや~、これはいらないだろう・・・お断りしたら、脇のゴミ箱にあっさりポイと捨てられた。
守ってくれてありがとうと心の中でお礼を言いつつ、ギプスにお別れを告げる。

今日まで2週間お世話になったギプス(白鳥の頭みたい?)

ギプスは別に臭くなったり汚れたりはしなかったけれど、はずすと手の甲の指の付け根辺りには、乾いた感じのらしきものがやはり数ヶ所こびりついていた。
腕はさほど汚れていないように見えたが、何だか毛深くなったようだったのは、気のせい?見なかったことにしよう。

ギプスを外した部分だけ生気がなくて、特に手はホルマリン漬けの標本か何かみたい。
何となく、ぬめ~っとした印象だ。
こんな状態の自分の手を見るのは生まれて初めてなので、かなりショック!

親指はやや内側に向いた状態できつめに固定されていたため、生命線の筋がやたらと深く見えた。
ふっくらした右手に比べると中身が減り、肌に直接触れていた繊維の跡がくっきりついて皺だらけのように見える。

腕はひと回り細くなってしまい、まるでETみたい!筋肉って使わないとすぐ痩せるのね。

う~ん、本当に力が入らない。

レントゲン
を撮ってもらった後に、手と腕を洗うことを許される。
手首骨折経験のある友人に、ボディスクラブを持って行くといいとアドバイスされていたので、タオルハンドローションと共に持参。

洗う時にも、手の重さを支えきれないような情けない状態だ。
左腕全体を持ち上げようとすると、ブルブル震えてしまう。
垢がこびりついているように見えた手の甲を中心に洗ったが、皮膚も弱っていそうなのであまりごしごしこするのも怖く、残りはそのまま再び封印することに。。。

親指と小指を思い切り広げてみる。ピアノのオクターブ位は広がりそうな感じだが、手首に力が入らないので、ギプスなしのこの状態での演奏はとても無理そう。
何とか弾けていたのは、ギプスにしっかり支えられていたおかげだったのだと気付く。

ヴァイオリンなんて、楽器を持つこと自体が全く不可能そうだ。
ピアノよりさらに遠い遠いところにある感じ。

しばらく待つとドクターがやって来て、今日のレントゲン撮影の結果を報告してくれる。
すこぶる順調に治ってきていて手術は必要ない、しっかり完治するだろうとのこと。
ああよかった!

ただし、あと3週間はギプスで固定しなくてはいけないそう。
長期間ギプスをつけていると手首の関節拘縮して動かなくなってしまうので、その後しばらくセラピーを受けてほぐすことが必要だって。

この前友人に聞いたsoft cast のことをたずねたら、それだとしっかり固定されないので今の段階ではおすすめできないときっぱり言われてしまった。
3週間経った後に、取り外しのできるものをつけるそうだ。
ええっ、まだそんなに長い道のりなの?時間を早送りするボタンが欲しくなる。
4月末の「メサイア」のコンサートの夢が、はかなく消えてしまった・・・

この前と同じ感じのいいお兄さんが、またギプスを巻いてくれる。
何色のギプスが一番人気があるの?と聞いたら、ダークブルーだそうだ。
汚れが目立たないからだって。なるほどね。

でも、今回もにしてもらった。
こういうのを見ると、ピンクも良かったかもと思うけど(笑)


もし足が折れたら、こうしようかな。


彼は午前中にも、私と同じように手首を骨折した人にギプスを巻いたそう。
その人もピアノを弾くのだって。ピアノはとても良いリハビリになるし、絶対によくなろうというモチベーションにもなるとのこと。

そういうのを聞くと希望がわく。私はヴァイオリンも弾くのだけれど、この怪我のせいでコンサートに出られなくなっちゃたと、お兄さんに向かってつい嘆いてしまった。

前回は親指の周りがきつめで靴擦れのように痛かった(実際には擦れたりはしていなかったけど)とひとこと言ったせいか、この前に比べると親指はかなりゆったりと巻いてくれたようだ。

今回も夫が送り迎えしてくれたが、帰りはハイウェイから普通の道に入った所から久しぶりに運転してみた!
左手がほとんど使えないと、他の部分まで調子が狂ってちょっと怖い。
舗装されていない我が家の長いドライブウェイは、雪解けでぐちゃぐちゃドロドロ。
スピンしそうで、スリル満点だった。

実は早めにギプスが取れることを期待していたが、外してもらった途端に、まだまだ無理と自覚。
でもあと3週間かそれ以上・・・というのはへこむなあ。
5月のゴールデンウイーク後に日本に一時帰国の予定なのだけど、大丈夫なのだろうか。。。

もっと思い切りシャワーを浴びられるよう、防水のギプスカバー cast coverアマゾンでオーダーした。
レジ袋なんかで間に合わせようとせず、骨折直後にさっさとオーダーするべきだった。



3月22日(水) 怪我のおかげで

私の怪我のおかげで、「自分もこんな風になったら大変!」と、夫は今までより気をつけて歩くようになったそうだ。
骨折のニュースを聞いた私の周りの人たちもきっとそうだろうから、その点で間接的に人助けしたことになっているのかも?

今までは若い時と同じく、しゃかしゃかと速めのテンポで行動していたけれど、私自身もこの怪我で年を自覚した。
(「ババアになったわね」と、はっきり言われたこともある。冗談でもこれはきついよ~)
以前より周りの様子に気を配るようになったので、もっとひどい大怪我をするかもしれなかった運命を変えたのかも・・・と前向きに考えることにしよう。

今後、もし周りの誰かが手首を骨折してしまったら、先輩として(笑)親身になって色々アドバイスできることだろう。
物事、何でも良い方に考えなくては!
私は元々、かなり楽天的というかおめでたい人間なのだ。

新しいギプスは今までより親指の可動範囲が広がったので、ピアノを弾いてみたら、全く使えなかった親指が使えるようになって嬉しい。
もちろんオクターブは不可能だけれど、オリジナルの指使いにもっと近く弾けるようになってきた。
でもまだ頑張りすぎないほうがよいのだろうな、きっと。

リハビリのことをネットで調べたら、結構大変そうだ。甘く考えていた・・・
ヴァイオリンをまともに弾けるようになるまでには、何ヶ月もかかりそう。

ファーストヴァイオリン仲間にも、経過報告をしておいた。
4月末の「メサイア」コンサートはずっと楽しみにしていたのに、みんなと一緒に弾けないのは本当に残念。



2017年3月17日金曜日

骨折3週目 (19~21日目)


3月16日(木) ピクニック

義妹夫婦が春休み中の孫二人を預かっているので、一緒にピクニックをすることになる。
私にとっては、怪我をしてから初めてのウォーキングだった。
骨折直後はあまり振動を与えないほうがよいので、長時間走ったり歩いたりするのは控えるべきと聞いていたので。

この前近所の友人がくれた滑り止めをブーツにつけたため、びくびくせずに歩けた。
普通の手袋は無理なので、夫にもブカブカだという大きな手袋を借りて左手にはめた。
やはり、大自然の中を歩くのは気持ちがいいこと!


ピアノは結構まともに弾ける曲が増えたけれど、怪我をしてから初めてちょっと試してみたヴァイオリンは、全くお手上げ状態だった。
固いギプスで楽器を傷つけそうなことも心配。
肩当てをつけることさえできない。調弦も無理。手首が曲がらず、指が全く届かない。
こんなで、オーケストラに復帰することができるのだろうか。

次のコンサートのために、今夜は弦楽器だけのリハーサルの日。
今頃みんな頑張っているのだろうなと想像すると、心にぽっかりと穴が開いてしまった感じだ。


3月17日(金) セントパトリックスデー

今日はセントパトリックスデー(アイルランドのお祭り)。
毎年、友人たちを招いて我が家でパーティーを開いてきたが、今年はキャンセル。
すると友人夫婦が逆に招待してくれたので、手土産用にチューイーなタイプのチョコレートチップクッキーを焼いた。 ⇒ レシピはこちら

日本だったらデパ地下で何か買えばすむことだけれど、アメリカの田舎ではこのように自分で作る機会が多い。

セントパトリックスデー定番の、コーンビーフとキャベツなどの野菜を煮込んだ料理をごちそうになった。

友人宅でお宝鑑定中

ギネスビール、アイリッシュウイスキーもいただいてしまう。前にも書いたが、本当はアルコールは骨折によくないらしい。

「そのギプス、立派な武器になるね」と友人に言われ、大笑い。
もうしばらくしたら、soft cast という取り外し可能なギプスになるのでは?とも言われた。そうなったら、シャワーなどがずい分楽になるな~


3月18日(土) 爪が・・・指が・・・

どういうわけか、左手の爪が全然伸びない。骨折2日後の2月末に切ったきりだ。
逆に、右手はいつもより伸びる速度が速い気がする。右手ばかりを切る羽目になっている。
最初は無理~という感じで痛みをこらえながらだったけれど、もう楽々と普通に切れるようになった。

左手の親指がやけにカサカサしていることに気づき、綿棒を使ってクレンジングオイルできれいにした。気持ちいい!
もしかしてだったのかな?ギプスの内側がどんな風になっているのか、何だか心配になってきた。