アメリカ・ミネソタ州在住の主婦です。
コミュニティのオーケストラ団員として、年に7~8回のコンサート活動でヴァイオリンを演奏しています。
還暦間近の2017年2月末、凍結路面で派手に転倒して左手首を骨折(橈骨遠位端骨折)!
ヴァイオリンは、そして生涯の友であるピアノはどうなる!?
6週間のギプス生活と、その後のリハビリの様子を記録するブログです。
2017年4月1日土曜日
骨折5週目 (33~35日目)
3月30日(木) 白髪染めに挑戦
今日はバッハの「平均律第1集」の第1番~第5番まで、プレリュードとフーガの両方を順に弾いてみた。
思ったよりは、ずっとまともに弾けた気がする。4声のフーガは、ボケ防止に最適だ(笑)
第5番のフーガ、初めは左指がもつれそうだったが、段々しっかり弾けるようになってくる。
あまり弾き過ぎても疲れそうなので、そこでストップ。
夕食にパスタ料理を作る。野菜を細かく切るのが大変だけれど、ギプス生活にも結構慣れてきた。
パスタはいつも半分に折ってから茹でるのが我が家流だが、力が入らないのでいつものように空中で両手でポキンというわけにはいかず、カウンターに置いてギプスで押さえて折ることに。
瓶などの蓋は、左の脇の下と二の腕で瓶を力いっぱいはさむと、よほどきつくなければ右手で開けられる。
一度、開かない袋を歯で開けようとしたことがあるが、「今度は歯が折れました」では笑い者になるだけなのでやめたほうがいい。
あまり人には言えないが、缶を開けるのに足を使ってはさんだこともある。
調理も、体中フルに使って色々と工夫せざるを得ない。
無謀を承知で、今夜は白髪染め!
ギプスに色がつくと大変なので、密着するタイプのラップを巻き、厳重に守る。
優秀な日本のラップに比べ、アメリカの普通のラップはあまりよくくっつかないのだが、Glad 社の Press'n Seal というラップはとてもおりこうさん!
密着力抜群なので、紙皿などにもぴったりついて便利だ。
ギプスカバーによってシャワー中にギプスが濡れる心配はなくなり、左指ももっと自由に動くようになった。
左手でシャワーハンドルを持って右手で髪についた香草パウダーを洗い流したり、左手でドライヤーを持って右手で髪をすきながら乾かすという動作ができるようになったので、思ったより楽に短時間で終わった。
白髪染めはきれいに仕上がり、ギプスも真っ白なまま。気分まで若返って爽快だこと!
3月31日(金) 手のひらをきれいに
左指の皮がポロポロむけるのが、ずっと気になっていた。
鏡で見たら、自分ではよく見えない手のひらの中のほう(ギプスに隠れている部分)も、角質が分厚くなっている感じで急にあせる。
この前のように、クレンジングオイルとお湯を交互に使い、綿棒やコットンを突っ込んできれいにした。
要するに、よく洗えていないために溜まった垢だったようだ。
ひえ~っ!一応レディーのつもりなのに(笑)、垢だなんて恥ずかしい。
無理にはがすと、因幡の白兎のように悲惨な状態になるかもと心配だったけれど、指もその要領できれいにし、手全体(届くところ)が一皮むけて、お風呂に入ったみたいにさっぱりした。
昨日に続き、バッハの平均律を練習。
いつも1曲目はちょっと指に力が入らない感じだが、弾いているうちに調子が出てくる。
無理!と思った第8番プレリュードの左手のアルペジオも、結構サマになってくる。
色々な意味で、やっと左手が戻りつつあるなという気がする。
4月1日(土) ヴァイオリン大進歩?
りんごをむいてみたら、ほぼ問題なくできた。
初めの2、3切れは押さえていたらなぜか指が震えたけれど、あとは大丈夫。
ピアノは「愛の夢」を弾いてみる。途中まではOK。跳躍のある分散和音はまだ厳しい。
またヴァイオリンも弾いてみた。この前はA線、E線がやっとだった。
今日も初めはそうで、しかも指をうまく立てられず平べったく押さえることしかできなかったが、弾いているうちにD線も、さらに何とG線まで届くようになり、指も立ってきた。
小指だけはギプスが邪魔なので絶対に無理・・・
でも、スズキの教本がぐ~んと進んで第2巻の曲もたくさん弾けるようになった。
そう言えばこんなのもあったっけ・・・という、忘れかけていた曲を色々と発見♪
食器を拭くのも、今までは布巾をカウンターに置いて包み込むようにだったが、空中で両手でできるようになる。
拭きながらそれをしまう場所に移動して片付けるということができると、ずい分時間短縮になるものだと実感。